北信戸隠山 西岳、本院岳 1995年10月21日


 

西岳山頂(笹藪の切り開き)


 西岳は戸隠連峰の最高峰。通常は戸隠山が代表だが、標高では西岳が勝る。戸隠は岩場が多く、特に西岳への稜線はやばいらしい。一般には戸隠神社から乙妻、高妻方面へのルートを辿る人が多く、西岳方向を歩く人は少ない。そんなわけであまりに危険な場所があったら引き返そうと決めて出かけた。ところが危険なのは蟻の戸渡りまでの間で、その先の西岳までの稜線は、それまでの鎖場や蟻の戸渡りと比較すると、まるで話にならないほど安全だった。ただ、笹がうるさくて体力を消耗するが。

 

 蟻の戸渡りまでは先週の荒沢岳の鎖場など屁のように感じるほど恐ろしい急斜面であり、鎖がないと危険過ぎて(というよりホールド、スタンスが無くて)登れそうにない。特に蟻の戸渡りは素人にはまずい。右下を巻く迂回路が設けられていた。西岳山頂は笹に覆われ、どうせ誰も来そうにないので登山道の真ん中に座って運用した。しかし全くと言っていいほど呼ばれず、天気と眺めは良かったが無線は全くダメだった。帰りも笹に苦労しながら大覗きまで戻り、戸隠山をピストンして戸隠神社奥社に下山、もう寒くて薄暗い時間なのに、まだまだ登ってくる一般観光客が多いのには驚いた。我々登山者の姿は非常に少なく、Tシャツ1枚で歩く我々と防寒着を着用した観光客のギャップの大きかったこと。



山域別2000m峰リストに戻る

 

ホームページトップに戻る