甲府盆地北西部 中山 2006年12月03日

 

 

中山峠の中山登山口

 宮ノ頭を登った翌日、日曜日も好天が期待されるのでこのまま武川周辺に居座って低山めぐりをすることにした。事前の調査では一番近いのは白州/武川境界の中山で、次は韮崎の荒倉山で、地形図を見るとどちらも破線は描かれていないが、近くまで車道が書き込まれているのでそれを利用すれば簡単に登れるであろう。標高から考えて里山の部類であり、杉や檜の植林帯か広葉落葉樹林のどちらかで藪の心配はないと予想し、事前調査は行わなかった。

 「むかわの湯」で温泉に入ったら市外在住者は\700に値上がりしていたのは驚いた。その分市内居住者の料金は値下がりしていたが・・・。近くのスーパーで買い物をしてから中山西側にある中山峠に向かい(舗装道)、峠より少し武川側に下がった駐車余地に車を置いて寝た。中山峠には中山山頂展望台の案内看板があり、しっかりした道が上がっているので明日はこれを歩けばいい。道があることは期待していなかったのでラッキーだった。夕方に寒気が通過したのはパラパラと雨粒が落ちて明日朝路面が凍らないか心配になったが、路面が濡れるほど降らずに月が顔を出した。


登山口付近から見た甲斐駒周辺

 

 天気予報では冷え込むと言っていたが、標高がさほど高くないせいか氷点下まで下がることもなく、朝起きてもフロントガラスの水滴は凍っていなかった。飯を食って出発、外に出ても温度計は0度前後で風がなければさほど寒くはない。中山峠から登り始めるといきなり急な登りが始まり最初から汗をかかされる。樹林が開けて後ろを振り返ると昨日登った宮ノ頭から甲斐駒、鞍掛山、雨乞岳、早川尾根が並んでいた。昨日ぱらついた雨が標高が高いところでは雪になったようで甲斐駒や早川尾根は昨日白くなかったところも白く変わっていた。

 階段を登れば体も温まり、ダウンジャケット、フリース、長袖シャツを脱いでTシャツと腕カバーのデフォルト装備に変身、引き続き急な登りが続き、傾斜が緩むと尾根は右にカーブする。この付近は広葉落葉樹と赤松が混じった樹林で、ようやく上がってきた朝日が差し込むようになった。甲斐駒も赤く燃えたがその時間はごく短時間で僅か数分で赤い色が薄らいでいった。

最初から急な登り 朝日を浴びる稜線
展望台から見た甲斐駒

 

 緩やかに下って僅かに登ったところに「丸山山頂展望台」が建っていた。本当に山頂なら三角点があるはずなので後で探すことにして、まずは展望台に登って写真を撮影しておこう。周囲は樹林だから展望台に登らないと山々の風景は見えない。ぐるっと階段を登ると南側だけ展望が開け、昨日の宮ノ頭もはっきりと分かる。こう見ると顕著なピークで地形図に山名を掲載してもいいように思える。たぶん地元の人には有名なのだろうけど。展望台を下って三角点を探すが見当たらず、地図を見ると山頂は2つのピークがあって東側に三角点があるはずで、おそらく今いるのは西側のピークなのだろう。

西ピークの展望台 東ピークの三角点

 

 東に向かうと緩やかに下って向こう側にほとんど同じような高さの盛り上がりがあり、そのてっぺんには三角点が鎮座していた。こちらの山頂は広く、案内標識によると山城があったそうだ。たぶん山頂部分を削って建物を建てたので広くなったのだろう。さきほどのピークよりは周囲が明るいが、やはり樹林で何も見えない。電波の飛びは展望台のほうがいいだろうとそちらで無線を行ってから中山峠に下り、荒倉山へと向かった。

旧武川村市街から見た甲斐駒 旧武川村市街から見た鳳凰三山

 


所要時間

中山峠−0:23−展望台−0:04−中山山頂−0:18−中山峠

 

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