栃木東部 片倉山 2008年2月2日

 


 続いて茨城県境の片倉山を目指す。地形図では破線が近くまで描かれているので、うまくいけば登山口の案内看板があるかもしれない。もちろん、この程度の低山ならば道があろうと無かろうと問題なく登れるだろうけど。

 

 国道を離れて那珂川沿いの細い道に入り集落を抜けると右手に高まりが現れる。これが片倉山だろう。手前に携帯電話基地局があり、それに向かって細い林道が伸びているが登山口の標識等は無く、もう少し先に進んでみたが県境を越えても標識は無かったのでUターンしてさっきの林道から登ることにする。軽自動車なら入れる程度の道幅の林道だが、Uターンできる場所があるか不明なので、入口の駐車余地に車を置いて歩くことにした。

 

林道入口 林道を進む

 

 基地局まではコンクリートの簡易舗装が続き、その先は未舗装の林道だがしばらくは普通車でも問題なく走行できる程度の道の状況だが、幅が狭いので軽自動車でないと苦しいところだ。一般的には林業作業用軽トラ専用道だろう。その状態も徐々に怪しくなって車が入った形跡が薄くなっていき、開けた場所に出る頃には廃林道と化していた。山頂は目の前に見えているが、予想していた落葉広葉樹林ではなく伐採跡に無秩序に生えてきた藪が広がっている。まさか藪漕ぎになるとは・・・。おまけに周囲の杉は花粉を飛散させ始めているようで鼻水が止まらない。今シーズン初めての花粉症発症で、これからは低山はきついシーズンだなぁ。

林道終点。ここまで来ると廃林道化してる 草の藪を抜ける
藪が茂る西尾根に取り付く 尾根上ははじめは歩きやすい
廃林道から笹藪出現 稜線直下はおとなしい落葉樹林

 

 林道終点からは、先日の興津付近の薩枯れた草に覆われた網状の藪だ。まあ、薄いところも多いのでまだマシだが。それを抜けると藪無しの斜面を登って尾根に取り付き東に登っていくが、廃林道?から先は笹藪が始まった。出だしは猛烈な密度で、こんなのが山頂まで続いたらとんでもないが、分け入ってみると意外に隙間があって軽くてでかき分けるだけで登れるルートが見いだせた。笹藪地帯を抜けると落葉樹林帯になって歩きやすくなり、主稜線に上がると明瞭な踏跡が出現、北に緩やかに登り切って尾根が右に曲がるところが片倉山山頂だった。

片倉山山頂 栃木のマイナーピークはやっぱこの標識
これも栃木でよく見る山頂標識 久々に見る「カワスミ」標識

 

 広場もなく展望もなくいかにもマイナーな山頂だが、山頂には手製標識がいくつが掲げられており賑やかだった。周囲には同じような高さの山がいくつもある中で地形図に山名が記載されているのはここくらいだが、登山道があるわけでもないので一般ハイカーが登るわけでもないが、藪山派にとっは簡単な山なので意外に登られているのかも知れない。

東に下る尾根に明瞭な道がある 主稜線を北に進む
ここは歩きやすい尾根 稜線を外れて林道に下る途中に見た石碑

 

 下山は明瞭な踏跡を追ったが、途中まで歩いたら東尾根を下っていることが明らかになったので山頂まで戻り、踏跡皆無の北尾根を下った。途中から踏跡が出てきたが山頂直下は全く道の形跡は無く、尾根があるのか不安を感じるくらいだった。尾根が痩せて藪も出てきて尾根東側を巻いたりする部分もあるが、それを抜けると広い稜線になった。それと共に再び笹、いや、竹かな、藪が出てくるようになり、このまま稜線を行くより左手下にあるはずの林道に下った方がいいと判断し、適当に左斜面を下っていくと古い踏跡に出た。石碑もあって昔は歩かれた道らしいが今は全く使われていない。下部はルートが消えてしまい適当に下ると林道に出た。


所要時間
9:13林道入口−(0:23)−9:36片倉山−(0:18)−9:56林道入口

 

 

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