南ア北部 坊主山 2008年10月4〜5日

 はじめに
 今年の「目玉商品」の一つとなろう南アの坊主山を無事に成功した。今回の「南川コース(改)」ならば水場あり、最小限のハイマツ漕ぎに限定、危険箇所無しなので、クライミングに自信が無い藪屋さんにはお勧めのコース。前夜に北沢峠に入っておけば翌日は坊主山を往復して北沢峠に戻り最終バスに乗れるだろう。もしくは前日に6合目石室まで入って宿泊すれば翌日は余裕を持って北沢峠に戻れる。今回の私の山行で「南川コース」の藪の状態、危険度が判明し、南ア坊主山の敷居はかなり低くなったと思う

 
 
 
 
 

 世の中に坊主山の名を冠する山はいくつもあれど、難易度の点では北アと南アの坊主山が群を抜いているだろう。しかし2008年に2つの坊主山ともDJFが登頂に成功した。もちろん山頂渉猟著者の南川さんと柏の小川さんはDJF以前に登っている。武内さんに登ったか聞いていないが、たぶん未踏のままだろう。北アの坊主山は2008年7月下旬の偵察山行で、池の平への出入りを含めて3日あれば無雪期でも(というかアプローチを考えると無雪期の方がいいかも)行けそうな藪であるとの感触を得られて、あとは涼しい時期に3日休みが取れて天候がいいタイミング待ちで、体育の日の3連休が候補となっている。

 そして一方の南アの坊主山に挑戦するときがやってきた。地図で見れば分かるが南ア坊主山は切れ落ちた尾根末端にあるため、通常の山のように尾根伝いに登ることはクライミング技術無しには不可能だ。常識的には県境稜線から尾根伝いに下るしかない。私が知る限りではネットでの検索で引っかかる記録で最初の登頂者は南川さんで、県境稜線からハイマツの海と格闘して山頂に到達した。記録によると真夏に登っているがあまりの暑さとハイマツの激藪で熱中症寸前まで至ったようだ。逆方向の黄連谷の方から攻めたのが柏市の小川さんで、DJFも同じルートを辿って登頂に成功している。これは「近道」あるいは「裏道」と言えるが、DJFの記録を読む限りではこちらは藪漕ぎはないらしいが登攀能力無しでの挑戦は無謀で撤退、下手をすればあの世行きだろう。ネットの記録には無いが岩屋さんや沢屋さんが南川さんより前に坊主山に登っていると思うが、何せ一般人が調べられる範囲で情報が無いのでは確認のしようがないし、登った記録が公開されていないのではこちらの登山計画に利用することもできない。現状では参考にできるのは上記3名の記録のみだ。

 ということで私のとるコースは南川ルート以外に選択肢はあり得ない。ハイマツでもなんでも藪を漕ぐのは体力気力勝負なのでどうにかできるが、最後に私の力で下れない崖が出てこないことを祈るばかりだ。地形図では最後の最後に露岩マークがポコポコ存在するのが大いに気になる。何せ南川さんの記録は簡単にしか書かれていないし、その実力たるは私の比ではないので南川さんが下れても私が下れるとは限らない。DJFはこの点も考慮して小川ルートに決定している。念のため20mのロープをサックに忍ばせた。このコースでは私の脚力をしても日帰りは無謀で初日は6合目岩室で宿泊し、1晩寝て体力を回復させてからハイマツに突っ込むのがセオリーと言えよう。

 うまい具合に週末の関東近郊は好天マークが続いていたのだが、週末が近付くにしたがって日曜の予報が悪化、晴れ→曇り→曇りのち雨となってしまった。坊主山は小さな枝尾根として飛び出した位置にあるので雲が降りて視界が無いまま下るのはいくらGPSがあっても無謀だし、雨や霧で濡れたハイマツを漕ぐのも勘弁してもらいたい。このまま延期しようかとも考えたが、金曜の予報では日曜に雨が降り始めるのは関東では夜とのことと、ネットのメッシュ予報でも日曜お昼くらいまでは南ア北部は雨にならないとのことなので思い切って挑戦することにした。

 しかし天気の推移を考えるとできれば初日に坊主山を往復してしまいたい。当初計画では戸台口から6合目岩室まで登り、翌朝に坊主山往復だが、これを切り詰めて初日に坊主山往復となると岩室までの累積標高差が約1700mで、それに坊主山からの登り返しが約500mで合計標高差2200m。しかもハイマツの激藪となれば2500m分くらいの体力は絞りとられるだろうから無謀もいいところだ。それに戸台口から岩室までの所要時間を考えれば明るいうちに坊主山から戻ってくるのは不可能だろう。こうなるとバスを利用して北沢峠から登って坊主山を往復して岩室で宿泊した方が有利だと考えるようになった。これなら登りは甲斐駒までの1000m+坊主山の500m+アルファだから充分許容範囲に入るし、北沢峠を7:00に出発すれば坊主尾根取り付きには11:00には到着可能で、坊主山往復を5時間と見込んでも明るい時間に登山道に戻れる。今の時期は明るくなるのがAM5:30くらいだから、明るくなってから戸台口を出発しても、始発バスが北沢峠に到着する7時にはまだ熊の穴沢入口まで到着しないし、そこから1300m以上登らなければならないことを考えてもバスを使う有利さは明白だ。こうして直前になって計画を大幅変更することになった。金曜夜中の仙流荘駐車場は7割程度の入りと想定外の大賑わいで、土曜朝到着した車は駐車スペース確保に四苦八苦していた。
 
 今回はDJFのコースとは全く違うのでDJFの記録は持ってこず、車内で酒を飲みながら山頂渉猟を熟読した。どうやら尾根を忠実に辿った方が露岩や草付きが出てきて歩きやすいらしいので県境稜線の標高2800m付近から取り付くのがよさそうだ。

 始発バスは6:05なので5時少しに起床、パッキングを済ませて車の中で朝飯を食っていると5:35にバスが出て行った。回送便だろうと思ったがなんと中には乗客が満載だ。このバスはサービスがよく、混雑しそうな状況では出発を早めることすらあるのだ。しかも込んでいるときは記載ダイヤ以外の時間にも運行するそうで、これで始発便の時刻がもっと早ければ何も言うことがない。急いで飯を食べて3本目のバスに乗ることができ、予定より20分早く出発できた。今回の運転手は7月に乗ったバスのときと同じ人物で、いろいろと解説しながら運転してくれた。前回は見えなかった槍穂もくっきり見えていた。カモシカも出たらしいが私の座席は反対側で見ることはできなかった。

 

 北沢峠

 甲斐駒方面登山道入口


 6時半過ぎに北沢峠に到着、上空は雲一つない快晴で気温は5度前後と体を動かすには快適だ。最初はシラビソ樹林帯を登るので展望は無いが、南アらしい落ち着いた雰囲気が楽しめる。さすがこの時期は鳥のさえずりも少なく静かだ。登山道には登山者の姿は無く、バスで到着した大半は仙丈ヶ岳か仙水峠方面に向かったようだ。途中、軽装の女性が追い越していったが、山で女性に追い越されたのはこれが初めてではなかろうか。こちらは宿泊装備で重いとはいえ、たぶんエアリアマップの所要時間より速いペースで登っていると思うが。こういう人もたまにはいるんだな。こちらは甲斐駒の登りだけで体力を消耗するわけにはいかないので意識してゆっくり登っていく。

ダケカンバは紅葉していた 双児山山頂
双児山で甲斐駒が見える 人で賑わう駒津峰山頂

 双児山でやっと森林限界に達して甲斐駒が姿を表す。青空に白砂が映えていい感じだ。ピークを素通りして下っていくとすぐに樹林に入り、ちょっと高度を上げると再び森林限界を超えてハイマツ帯になり展望が開ける。駒津峰には人の姿が見えており、到着すると10人くらいで大賑わいだった。おそらく昨夜は仙水小屋や長衛荘に宿泊した人たちだろう。周囲の山々は丸見えだが、この位置から私にとって最も気になるのは離山だ。残念ながらこの時間は逆光でディテイルが見えないが、鶏冠状の特徴あるピーク群は視認できる。さて、あちらに挑戦できる日はいついになるだろうか。撤退覚悟ならいつでも行けるが・・・・。

駒津峰から見た甲斐駒、摩利支天

直登コースを振り返る

甲斐駒山頂は近い

 駒津峰から下って花崗岩が積み重なった稜線を登り始めると尾根直進コースと摩利支天への巻き道が分岐するが、時間短縮のため迷うことなく直登コースへと入る。摩利支天コースより人の気配は薄くなるがちゃんと道はあるし目印もあるので迷う心配は無いだろう。コース途中で見かけたのは1人だけで静かな尾根だった。巨岩の隙間を縫うように上がっていくが危険箇所は無く、ある高さまで達すると花崗岩が風化した白砂が広がるようになり、これがまた気持ちいい風景だ。鳳凰三山や北アの燕岳も花崗岩が風化した白砂に覆われた風景だが、なだらかな尾根で女性的な感じを受けるが、甲斐駒はずっと傾斜があって男性的だ。

甲斐駒山頂の神社

甲斐駒から鋸岳方面

甲斐駒から見た南アルプスのパノラマ写真(クリックで拡大)
甲斐駒から見た八ヶ岳〜奥秩父のパノラマ写真(クリックで拡大)
甲斐駒から見た八ヶ岳のパノラマ写真(クリックで拡大)
甲斐駒から見た中央アルプスのパノラマ写真(クリックで拡大)
甲斐駒から見た北アルプスのパノラマ写真(クリックで拡大)

 白砂の斜面を登っていくと甲斐駒山頂に到着。高度計が狂っていたようで100mほど低く出ていたのでまだ山頂まで15分かかるかと思っていたので拍子抜けだった。久しぶりの山頂は見覚えがあり、最高地点には神社の祠、西側には花崗岩の巨岩が林立している。言うまでもなく360度の大展望で、槍穂から後立山まで見えていた。槍穂の左は笠ヶ岳、その左にやや低く見えているのは焼岳だった。肉眼では分からないが立山や剣岳も重なって見えているだろう。中アは恵那山から経ヶ岳まで全部が、その右手には木曾御嶽だ。北に目を向けると八ヶ岳も丸見え、奥秩父も視界すっきりだ。奥日光方面はここからだと奥秩父の左手に見えると思うが、霞んでしまって僅かにピークが見えるがどこが見えているのか判別できないが、カシミールで確認したところ榛名山のピークのどれからしかった。

甲斐駒から見た坊主山へ続く尾根
坊主山付近拡大

 山頂からの展望で最も気になるのはこれから下る坊主尾根の様子だ。甲斐駒から見る限りは尾根上はのっぺりした緑色の絨毯なので間違いなくハイマツの海だ。しかも県境稜線の2840m峰から尾根上の2540m峰まで、両者鞍部付近を除いてほとんどハイマツだから帰りの登り返しは標高差300mがハイマツとの格闘となるわけだ。私のキャリアの中でも「最長不倒距離」だろう。ただ、おそらく標高の高いところは地面を這うハイマツだろうから苦労は無いはずで、どの標高までそんな楽ができるハイマツ帯が続くかがカギになりそうだ。山頂渉猟では尾根上には露岩と草付があって他より楽できるように書いてあったが、ここから見る限りでは露岩らしき「オアシス」はほとんど見られない。

 甲斐駒山頂でも今日の行程から言えばまだまだ序の口でのんびりしている余裕はないので休憩は早めに切り上げて歩き始める。まあ、坊主尾根の取り付きピークはすぐ近くに見えているので短時間で到着できるだろうけど。鋸岳方面の縦走路には所要時間5時間半と(要注意)の文字が。しかしこれでは何に要注意なのか不明だな。当然、第2高点と第1高点間のギャップを指しているわけだが、全員がそのことを理解しているのだろうか。

 

 甲斐駒方面を振り返る

 ここから坊主山へと下った。一面ハイマツの海


 この稜線は数年前に歩いたことがあるので危険箇所は無いのは承知しているので安心して歩ける。1箇所だけ針金が流してあったところがあったが、あれを使わなくてもどうにかなる程度だし今回は20mロープ持参である。踏跡はしっかりしているし、目印が多数あるので迷うようなところはなく順調に下り、いよいよ2830m峰を下って2780mピーク間の小鞍部に到着、現場判断で2800m地点よりここが取り付きとして最適と見た。ここから見るとやはりどこもかしこも一面のハイマツであるが、坊主尾根西側の小さな谷地形には黄色く紅葉したダケカンバが目立ち、中には地面らしい色も見られたので尾根を外して谷を進んだほうがいいのかもしれない。そのまま谷を進むと尾根から外れてしまうので2540m峰南鞍部近くで尾根に乗り移る必要があるが、うまい具合に鞍部付近は色から察するにハイマツではなくダケカンバとシラビソの樹林らしく、うまくすれば藪漕ぎなしで乗り移れるかもしれない。残念ながら登山道の脇からいきなり立ったハイマツなので最初から激藪決定だ。

 所要時間はかなりかかることが予想され、帰りは気温が下がる時間帯になるかもしれないので、今回はサブザックはやめて余分な荷物を大きなビニール袋に入れてデポし、メインザックに雨具や防寒着、水、食料を入れてアタックすることにした。ザックがハイマツに引っかかるがしかたない。気を引き締めて鞍部より下降開始、谷筋を目指すか南川さんの記述を信じて稜線を目指すか悩んだが、まずは稜線を目指すことにした。最初から腰くらいの高さのハイマツだが下りならまだどうにかなる程度で右斜めにトラバース気味に下っていく。時々混じる石楠花地帯だけはハイマツの高さが低くてとても歩きやすかったので、できるだけ石楠花の島を目指して下っていく。しかし下るにしたがって徐々にハイマツの高さが高くなり、地面に足が着かなくなってハイマツの幹の上を伝っていく。場所によってはハイマツの幹と地面の高さが1m以上あって、ハイマツを踏み外すと這い上がるのに苦労する。こうなると歩いているとは言えず、横に寝転んでハイマツの上をごろごろ転がっていった方がいいように思えてくる。また、脛をハイマツにぶつけること夥しく、ズボンを履いているのに脛は傷だらけだ。サッカーで使うプロテクタが必要な場面だ。

 

 ハイマツの藪の中に埋没。面白みのない絵

 谷が近づくと少し隙間が出てくる


 あまりにもハイマツが深くて重力の助けを借りて下るのも這うようなスピードに低下し、見える範囲では尾根上に露岩のオアシスはほんのちょっとしか見えず、このまま行ったらどれだけ時間がかかるか予測がつかないので谷の方へ進路変更を決定。しかし今まで稼いだ水平距離分を戻らなければならないのでこれまた苦労する。身を没する丈のハイマツなので視界は悪いが横に伸びた枝に乗ればその先の葉も下がって視界が開けるので確認しながら下っていった。しかしハイマツが深すぎて完全な横移動は不可能な状況なので下りながら少しずつ進路を左に切っていった。やっと紅葉したナナカマドの藪が出現すると一気に藪の密度が低下し、ハイマツのように折り重なった状況は消えうせるので格段に歩きやすくなる。そう、これなら「歩く」という表現が適当で、それまでのハイマツ帯は「もがく」が似合う。

ナナカマド帯に出ると急激に藪が薄くなる 草付きの谷に出た。ハイマツ地獄から天国だ!
幹が横に寝たダケカンバ帯に突入 右手から合流する水が流れる沢。下流もナメが続く

 僅かな距離のナナカマド帯を抜けると待望の谷に飛び出した。上から見えたように砂地に草付の地面が露出し、今までのハイマツ地獄の数10倍以上のスピードで歩けるだろう。これだったら最初から谷を目指してハイマツを漕げばよかったな。帰りはこの谷を最後まで詰めることにしよう。とんとん拍子で草付きを下っていくと標高2600m弱で幹が横に寝たダケカンバの樹林帯に突入し、それと同時に左手に水が流れる沢が出現した。なんとこんなところで水が得られたのか。これならわざわざ1リットルも担いでこなくて良かったなぁ。水に手を浸けると切れるように冷たく、喉を潤してから顔と腕を洗ってさっぱりした。帰りにも水を頂戴した。残念ながら谷沿いは斜面ばかりでテントが張れそうな場所は無い。

 

シラビソ中心の樹林帯を稜線目指す 

稜線上も歩きやすい樹林帯 


 これから右手の尾根に乗り移らなければならないがまだ稜線は高く、ハイマツ帯が続いているので最低鞍部付近まではこのまま谷を下ることにする。本流は1枚岩のナメでツルツル滑ってそのまま谷底行きになってしまうので右岸の樹林帯との縁を下っていく。獣道もあって藪は回避できてありがたい。標高約2550mで右手のハイマツ帯が消失してシラビソ樹林になったのを見計らって谷を離れて尾根に乗り移る。ここも適当に斜面をトラバースする獣道があり、難なく稜線に達することができた。鞍部の僅かに手前で一帯は下草の無いシラビソ樹林で歩きやすく明瞭な獣道が続いていた。帰りのことを考えてここに紙製の「時限式目印」を着けておく。

稜線上にハイマツが出てきたら西直下を巻く。樹林で藪なし 2540m峰の先でハイマツの尾根に出る
振り返ると県境稜線が高く遠い orz 露岩は乗り越えるか西側を巻くのが良い

 鞍部から登りにかかると再び稜線上はハイマツ地獄と化すが、県境稜線から見えたように稜線西側直下はハイマツが切れて今までのような歩きやすい樹林帯が続いているので西に巻きながら進んで行ったので大幅な労力削減だ。2540mピークを僅かに行き過ぎたところで稜線に戻ると少しだけハイマツを突っ切って今度は花崗岩の巨大な露岩帯となり再びハイマツとおさらばだ。露岩帯ではあるが尾根が広いので危険箇所は無く、岩を登ったり東に巻いたりしたが、岩を乗り越えられない箇所は全て西から巻いたほうが歩きやすかった。岩の上は展望がいいが、坊主山山頂はこれから続く尾根から北に飛び出した低いこぶで、いまだ手前の尾根に邪魔されてその姿は見えない。

 

露岩終点から樹林までは短距離のハイマツ 

樹林帯で一息つける 


 露岩帯が終わると再びハイマツのお出ましだが、濃いとはいえ県境稜線から少し下ったところよりはかなりマシなレベルだ。距離も50mほどだろう。標高を落として2500m付近になるとハイマツ帯が切れてシラビソ樹林となり歩行速度が格段に増す。石楠花交じりの尾根だが尾根の幅が広いので石楠花の薄いところを拾って進むことができる。しかし尾根の広さが幸いして尾根を正確に辿るには注意が必要で、地図を見て方位磁石で慎重に進路を定める。ここで尾根は北に屈曲し、下っていくと尾根が細くなりはっきりして正しいルートだったと判明して一安心。

2450mで露岩出現。帰りはこれを歩いたが行きは左を巻いて失敗 

ここから坊主山めがけて斜めに下り始める


 尾根が東に屈曲するところは露岩のピークとなっており、南側が絶壁になっているのが見える。ここは通過できるのかなぁとちょっと心配になる光景だったが、ここで初めて左手下方に坊主山が見えた。現在の標高は約2450mで、本来ならこのまま尾根を進んで標高2400m地点で北にまっすぐ下るのがセオリーだが、地形図を見るとここから下っても傾斜は大差ないようなので岩峰を嫌ってここから下り始めることにした。

傾斜はきついが樹林が深く木に掴まりながらトラバース

あまりに急な所は高巻きした


 北斜面に突入すると傾斜は急だがシラビソを中心とする樹林が深いので滑落の心配は無く、樹林を通してちらちら見える坊主山めがけてトラバース気味に下っていく。しかし一部区間はいくら木が生えていても危険なくらい傾斜がきついところがあり、ロープを出して下ってしまってもいいのだが、その先の横移動も同様の傾斜が続いたのでは坊主山との鞍部に到達できないので、ここは我慢して高巻きを決定。けっこう冷や冷やもののトラバースだが立ち木に掴まって安全確保しながら慎重に通過した。このような場面が何度かあり、これなら素直に稜線を2400m地点まで歩いた方が得策だったようだ。

やっと坊主山とつながる小尾根に乗った

鞍部から東に落ちる「小川ルート」の谷


 樹林に助けられて急斜面のトラバースが終わり、ようやく眼下に最低鞍部が見えてきた。地形図には出ていないような微小尾根が伸びているので格段に歩きやすく、今までのような危険箇所も無く鞍部に降り立つと獣道が現れた。鞍部右側には狭い谷が落ち込んでいるが、小川さんやDJFはここを上がってきたわけだ。ここからでは樹木が邪魔でこの下にある危険地帯を見ることはできないが、入口だけ見ると穏やかそうな谷だった。

鞍部から僅かな登りにかかる 下ってきた東に伸びる尾根
坊主山山頂。この巨岩が最高標高地点 小川さんとDJFの目印が並んでいた
坊主山から見た黒戸山 坊主山から見た三ッ頭(左)と烏帽子岳(中央)

 鞍部を登り返すと植生が一気に変化、今までは昼なお暗い苔生したシラビソ樹林だったのが明るい唐松と花崗岩が風化した白砂になった。まさに影の世界から日の当たる世界に飛び出した感がある。僅かに登ると南側に太い唐松と倒木、北側には花崗岩の巨岩が立つ白砂の坊主山山頂に到着だ! 巨岩脇の低いコメツガには文字が消えた赤布(柏 小川の文字が書かれていたはず)とピンクの工事用リボンが並んでぶら下がっていた。もちろんピンクリボンの主はDJFで真新しい署名が見て取れた。他に人工物は一切無く、われらが武内さんでさえ未踏らしい。しかし、DJFの記録に私の記録が加われば武内さんが近々挑戦しないはずが無いだろう。下手をすれば今年中に2つの目印の他に「布KUMO」が仲間に加わるだろう。時刻はまだ12時前で、下りでかかった時間は1時間半を切っていたから、帰りはハイマツを避けられる谷を登って時間を短縮できるだろうから、たぶん下りの2倍の3時間もかからずに済むだろうとしばしのんびりすることにした。もし私が小川ルートで登れたとしても危険地帯の下りが気がかりで山頂でのんびりする精神的余裕は無いだろうな。その点、南川ルートは危険は少ない、というか無い。下りでは巻いて失敗した2450m岩峰も帰りは巻かずに正直に尾根を歩こう。どうしても突破できない場合はその区間だけ巻けばいい。危険度は行きのトラバースと同程度だろう。

鞍部から登りにかかる 露岩、石楠花が混じるが大したことはない
見下ろせば坊主山 稜線に出た

 南アでも最難関といえる坊主山に登ることができた感激覚めやらぬまま下山開始、いや、正確には登りの開始だ。鞍部近くの石にケルンを積んで2400m地点へと微小尾根を登り始める。取り付きだけは獣道があったが上を目指さずトラバースしているので、こちらは樹林の隙間を縫って登っていく。行きのトラバースのような危険箇所は全く無く淡々と登り、石楠花が登場しても奥秩父のような密藪ではないので簡単に通過し、無事尾根に出た。今後このコースを歩く人がいるか不明だが、坊主山へと下り始める場所の目印にとシラビソの幹に赤テープを巻いてマジックで書き込みをしておいた。これを見たら尾根を外れて左に下るのが吉だ。

尾根を西に向かう。樹林が少しウザい このくらいなら歩きやすい
坊主山が低くなっていく この露岩は中央の植物帯を登った
この露岩は上を通過 2450m露岩上から見た坊主山

 尾根に出ると今までより木が矮小になるので藪っぽくはなるが、まだ藪漕ぎのレベルではなく順調に進める。露岩も現れてちょっと緊張するが、現場に突っ込んでみると特に難しい箇所も無く上を乗り越えたり右を巻いたりと臨機応変に対応して難なく突破、行きで巻いた岩峰も歩いて見るとほとんど岩は無く木に覆われて歩きやすかった。結局、2400m地点まで尾根を正直に辿るのが正解だったわけで、そうすれば正真正銘危険は無い。

なだらかな樹林帯を登る ハイマツ帯は露岩帯までの我慢
巨岩の並んだ露岩帯。右(西)を巻く 2540m峰から右手の樹林帯に下る
水が流れるナメ沢 沢でゴミ発見!

 しばしなだらかな樹林帯を登ってハイマツ帯に突入、さほど濃くないはずだが登りになると頭上を横に伸びた幹に蓋をされ、這い上がるのに苦労する。しかしそれも僅かで傾斜が緩むと歩きやすい露岩地帯を通過、2540mピーク手前で右手(西側)の斜面に見えている樹林帯に逃げてハイマツの稜線を迂回、鞍部付近で再び稜線に戻り、行きに着けた目印で尾根を離れて右手の沢にトラバース、そのまま谷に沿って登っていく。そこでこの尾根で唯一のごみを発見、まれに歩く人がいる痕跡だった。たかがごみでもこんな人跡未踏地帯で見かけると心強く感じるものだ。

沢から左に上がると目的の谷に出る こんな感じで藪皆無
2540m峰がグングン遠ざかる この上で草付きは終了
このようにナナカマドが混じっている区間はマシ 縦走路に出て甲斐駒方面を見上げる

 水が流れる沢を辿ると行きに歩いた草付きの谷から西に外れてしまうので、途中で進路を左に振って幹が横に寝たダケカンバ帯を横断すると樹林が切れて乾いた谷に出た。あとは谷が終わってハイマツになるまでこのまま遡上だ。両側は深いハイマツの海が続くがこの谷だけはまさに天国、これが稜線まで続いていれば一番楽だが現実は厳しい。草付きが終わってナナカマドの樹林になるがまだまだお遊び程度の藪で進行に支障は無く、いよいよハイマツになってもしばらくは周囲より密度が低く、腕でかき分ける必要もなく足は地面に着いたままだ。しかし標高2750mでその状態も終わりを告げ、周囲と同じ密度のハイマツ密藪に突入だ。これが強烈で幹が逆目になるので頭上はびっしりハイマツの幹で覆われて体を差し入れる隙間が無い。しょうがないので腕力でハイマツを押し分けるが、この標高だと幹が太いのでえらい力が必要で腕が疲労し、連続して押し分けることができず小休止しながらとなった。それでも標高が上がるに従ってハイマツの高さが徐々に低くなり幹も細くなって、やがて頭上のハイマツが消えうせほっと一息。ここまでくれば県境稜線は僅かで、とうとう縦走路に飛び出した。これで今回の核心部はすべてクリア、もう藪漕ぎの必要は無い。時刻もまだ午後2時、あとは避難小屋まで下るだけなので充分時間的余裕がある。鞍部でしばし休憩し、残りの昼飯を平らげていると単独の男性が下っていった。おそらく私と同様に今夜は6合目石室でお泊りだろう。

昔は針金だった箇所。今は鎖場 6合目岩室の避難小屋
板の間 同じくらいの広さの土間

 上空は晴れているが稜線にガスがかかり始め、寒くなってきたのでそろそろ出発だ。パッキングしなおした大ザックを背負って稜線を下り始めると、前回は針金だった岩場には真新しいステンレスの鎖が設置してあった。おそらく鋸岳の鎖を整備したときに取り付けられたのだろう。これで長期間安心できる。ぐんぐん下って目印に導かれて尾根から南斜面に入ると眼下には赤い屋根の避難小屋が見え、先行していった男性が脇に立っているのが見えた。西からぐるっと東に回ると入口があり、内部にはその男性1人だけだった。土間と板の間が半々くらいの割合で、板の間は詰めれば10人程度は入れそうだ。

この砂地から水場への道が分かれる 水場入口。標識は無い
急な樹林帯を下る 水場。秋でも水汲みに充分な水量があった

 店を広げてねぐらを確保してからザックに水筒を放り込んで水汲みに出発。男性が先行したが水場入口が分からず後発の私と合流した。水場入口には案内標識はなく初めての人にはわからないと思うが、今はネットで情報が見られるので見落とすことは無かった。小屋を出て鋸岳方面に進むといかにもテントを張ってくださいといわんばかりの幕営適地の砂礫地があり、ここから戻るように斜めに南に下る踏跡が水場への道だ。少しでも目立つようにと帰りがけに入口のハイマツに赤テープを巻いて「水場入口」と書いておいた。急なシラビソ樹林を下っていくが谷地形にならず本当に水場があるのか心配になる頃に水音が聞こえてきた。到着したのはまさに沢の源頭で地面から湧き出す口だった。この時期でも問題ない水量だから雪に埋もれる時期以外は年中無休であろう。冷たい水を3リットルほど補給した。疲れた足に登り返しがきついが稜線まで約10分だった。

 薄暗くなっても他にお客は来ず、このまま2人で使用かと思ったら真っ暗になる寸前に男性4人パーティーが到着、本日は6名となった。私も含めて全員が北沢峠発で先頭の男性は明日の天候にもよるが基本的には鋸岳縦走、4人パーティーは私と同じく烏帽子岳に立ち寄って熊の穴沢から下山だそうだ。4人パーティーからは次々と食料が出され、なんだか単独行の私より荷物が重そうな?? 到着が遅かったので9時くらいまで話をしながら酒を飲んで寝た。どうせ明るくなるのは5時半過ぎなので、明日は5時まで寝ていていいだろうから8時間も寝られる。

丹渓山荘方面へと下る道

現在は廃道状態


 夜中に小用で外に出ると星が瞬いておりまだ天気の崩れは無いらしい。5時に起床して飯の準備を開始すると他の5名も活動開始、私の飯はラーメン+餅の短時間調理メニューなので先に食い終わって出発となった。6時前で外は充分明るく、空には薄雲が出ているが基本的には晴れていて上天気と言えよう。小ピークで左に丹渓山荘方面へと下る道が分岐するが、以前DJFがここを登ったときは廃道状態だったが「危険のため使用禁止」の看板が出ていた。

三ッ頭へと登る 三ッ頭山頂

三ッ頭から見た鋸岳

三ッ頭から見た烏帽子岳(手前が山頂)


 稜線に出て南側が切れ落ちた崖っぷちの登山道を辿る。対岸には仙丈ヶ岳が大きい。紅葉に朝日が当たってなかなかいい雰囲気だ。目の前のピークが三ッ頭かと思ったらその先にもピークがあり、そこが本当の三ッ頭だった。樹林が切れたピークで見晴らしがよく、山頂を示す棒が立っていた。西の稜線からは何人かの話し声が聞こえてきたので鋸岳方面から縦走してきたパーティーがいるようだ。

烏帽子岳分岐

きれいな刈払いの道になっていた

山頂は露岩

烏帽子岳から見た八丁尾根

烏帽子岳から見た県境稜線〜坊主山の尾根

 そこから僅かに北に下ったところで烏帽子岳との分岐点、縦走路は鞍部まで下らずに三ッ頭北側直下を巻いている。標識があるがそこには烏帽子岳の文字はなく、ちゃんと地図を見て歩いていないと気付かないかもしれない。いや、ガスって視界が無いときを除いて烏帽子岳が間近に見えるから分かるか。ここで大ザックをデポして空身で往復。5年前に歩いたときは踏跡程度でかなり藪っぽく、半ズボンでは足が傷だらけになったが今はきれいに刈り払いされていた。山頂は花崗岩が積み重なった展望のいい場所で、まず目が行くのは昨日の坊主山だ。ここから見ると北側はすっぱり切れ落ちてまさに崖の上。下から登るのはまず不可能に見える。主尾根につながる部分は手前の尾根に遮られて見えないのがちと残念。写真は撮影したが逆光なのでコントラストがとても悪かった。

 写真だけ撮って戻ると賑やかな4人パーティが休憩中。昨日鋸岳を越えたそうで、時刻から考えて熊の穴沢のコルで幕営だろう。行程中ほとんど人に会わなかったそうで全員の集合写真は撮影していなかったとのことで山頂ではないがデジカメのシャッターを押した。

熊の穴沢のコルへと下る

熊の穴沢のコル近くから見た第2高点


 2610m峰を越えて下れば熊の穴沢のコルで、避難小屋で同宿だった単独男性が休憩中だった。私が烏帽子岳往復中に追い越したとのこと。まだ薄曇の天気だし時刻も7:30なので予定通り鋸岳に向かうとのこと。私もいつかこの鎖場は体験したいところだ。

ガラガラの谷を下る コルを見上げる
嫦娥岳が目線の高さ 左右に樹林が出てきた
樹林帯入口からコルを見上げる 樹林中は明瞭な踏跡

 私はここから進行方向を変えて落石に埋もれた熊の穴沢を下っていく。前回歩いた記憶では危険箇所は皆無で適当に落石地帯を下っていくとそのうち踏跡が出てくるはずなので、歩きやすい大きな石の積み重なりを選んで下っていく。河原のような状態なので踏跡はつかず、みんなどこを歩くのが普通なのか分からないが、下っていけばどこかでルートが分かるだろう。真中の広い落石地帯を下っていくと右に左に樹林が出てくるがまだそのまま河原のようなところを下っていくと、全体的に樹林が始まるところで踏跡と目印が現れた。それより下はガラガラでもなく足跡が残るような地面なので迷うことも無いし、そこそこの頻度でピンクリボンが現れ導いてくれる。左手の嫦娥岳方面で取り付けそうな斜面がないか樹林帯の隙間から見上げながら下っていくが、絶壁続きで尾根末端から取り付いたほうがよさそうだった。さて、嫦娥岳はいつ挑戦しようか? できれば岩トレやってからにしたいなぁ。

戸台川が見えた 下ってきた沢
戸台川から見た嫦娥岳 左岸に渡るが林道は跡形もなくなっていた
角兵衛沢分岐。対岸にも目印あり 嫦娥岳と第2高点
堰堤手前は流木がいっぱい。水は伏流化 堰堤は右岸から越える道がある

 左に水の流れが出てくると戸台川が近くなり、最後は大きな石が積み重なって急激に高度を落として河原に出た。前回の記憶は薄いが鮮明に覚えているのが戸台川を飛び石で渡ろうとして沢の中の石に着地したら見事に滑って水没したことだ。そして対岸(左岸)には林道が走っていたはずだが、今は非常に広い幅が石ころだらけの河原になっていて林道は跡形もなくなっていた。昔と水の流れも違うだろうからこのまま渡渉せずに右岸を歩いてもいいかと歩き始めたが、右岸は石が大きくでこぼこで歩きにくいこと、左岸にピンクリボンの目印が見えたことで渡渉を決定、水量は微妙な線で場所を選ばないと靴を履いたまま渡れそうで渡れない。特に前回のような水没を避けるには流れの中に頭を出している石は飛ぶような距離ではダメで足を延ばせば届く場所にあるのが望ましい。どんな沢でも渡りやすい場所は流れが2分してそれぞれの水量が減った場所であり、今回もそんな場所を見つけて難なく対岸へ渡ることができた。あとは広大な河原の中を目印を頼りに延々と歩いていくだけだ。ほとんど昔の面影はなく、林道の片鱗は皆無のまま堰堤手前の水が伏流化して乾いた区間で右岸に移動し、階段で堰堤を越えた。その先はちゃんとした林道が残っており、すぐ下流には発電用取水関があった。昨年秋にDJFが嫦娥岳に登ったときはここまで一般車でも入れたそうだ。しかし今ではこの林道もあちこち流れで削られて車では通行不能になっていた。それでも少し歩くとジムニーと軽トラが止まっていたが、その先は林道が消えうせて石ゴロゴロの河原の中を走行してきたようだ。次の堰堤を乗り越えたところまでは普通車でも入れるが、それより奥は無理だろう。

発電用取水堰堤。DJFの時はここまで車で入れたようだ 今は堰堤より数100m下流まで
戸台口駐車場の施錠された車止め 戸台口駐車場

 整備された様子の林道を歩くと戸台口駐車場に到着、今では一般者が入れないよう施錠された鎖の車止めが設置されていた。やはりDJFが入ったときが唯一のベストタイミングだったようだ。今では自転車かバイクでないと入れない。

 帰りはタイミングが合えば戸台大橋でバスに乗って仙流荘に戻るのがベストだが、この時刻はバスの本数が少ない。記憶では北沢峠発10時があったと思うが、戸台大橋通過は10:45くらいだろうか。駐車場を横切って車止めされた舗装道路を歩きゲートを通過して橋のすぐ上流で河原に降りて濡れタオルで汗を拭う。戸台大橋に到着すると10:35のバスがあることになっている。おお、ラッキー! とは言っても週末のように利用者が多い場合は五月雨式に運行されるとのことだったからさほど長く待たなくてもバスがやってくるだろうが。ゲートの管理人といろいろ話をしているうちにバスがやってきたが、満員で乗れないのではないかと心配していたがまだ早い時刻なので乗客は数人で座って戻ることができた。

 さあ、残るは北アの坊主山。ここもいやらしいところにあって登る人も稀であるが、DJFの登頂成功とその記録公開により私も含めたそれ以降に続く連中の成功確率はグンと上がったはずだ。できれば今年中に登りたいが天候しだいか。


所要時間
10/04 行動時間合計(水場往復を除く):6時間47分
6:40北沢峠−(1:21)−8:01双児山−(0:32)−8:33駒津峰−(0:48)−9:21甲斐駒9:45−(0:20)−10:05 2820m鞍部10:18−(0:13)−10:31草付きの谷に出る−(0:07)−10:38沢(水あり)−(0:07)−10:45稜線−(0:09)−10:54 2530m峰−(0:10)−11:04 2500mで樹林帯に入る−(0:08)−11:12 2450mで尾根を離れる−(0:20)−11.32鞍部−(0:01)−11:33坊主山12:19−(0:14)−12:33 2400mで尾根に乗る−(0:10)−12:43 2450m露岩−(0:08)−12:51 2500mでハイマツ帯−(0:29)−13:20沢に出る−(0:17)−13:37 2700mで草付き終点−(0:04)−13.41 2720mで隙間があるハイマツ帯−(0:06)−13.47 2745mでハイマツ激藪−(0:10)−13:57 2770m鞍部14:13−(0:24)−14:37 6合目石室(避難小屋)14:53−(0:07)−15:00水場15:07−(0:07)−15:14稜線−(0:03)−15:17 6合目石室(避難小屋)

10/05 行動時間合計:4時間33分
5:54 6合目石室(避難小屋)−(0:34)−6:28三ッ頭−(0:02)−6:30烏帽子岳分岐−(0:08)−6:38烏帽子岳6:41−(0:09)−6:50烏帽子岳分岐−(0:40)−7:30熊の穴沢コル−(0:22)−7:52 2200mで樹林帯に入る−(0:18)−8:10樹林帯−(0:33)−8:43戸台川−(0:14)−8:57角兵衛沢入口−(0:35)−9:32堰堤を超える−(0:24)−9:56車進入可能終点−(0:18)−10:14戸台口−(0:11)−10:25水浴び10:30−(0:05)−10:35戸台大橋

 

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