穂高前衛 屏風ノ耳、屏風ノ頭、茶臼ノ頭 2008年10月19日


新村橋 新村橋を渡ると林道に出る
標識がない林道分岐。左を行く ささやかな手製標識はあるが涸沢方面の案内はない


 夜の徳沢は冷えて最低気温は-4℃、今シーズン初めてペットボトルの水が少し凍って蓋が開かず、少々焦った。本日の行動予定は長いので夜明け前の真っ暗な5時前に出発、どうせ真っ暗な時間帯は林道歩きだからさして問題にはならない。横尾方面に歩いていくと左に林道が分岐するが立っている標識にはその方向には何もなく、ここはまだ新村橋ではないらしい。さらに進むと再び左に道が分岐、ここの標識も左方面に案内は無いが立派な吊橋がかかっていた。これが新村橋に間違いなく、霜が降りて滑りやすい木の板を注意して歩く。霜には足跡が付いていないので本日最初のお客は私らしい。対岸に渡って林道を右に進み、しばらくすると軽トラが止まった林道分岐に到着、これがDJFが書いている標識が無い林道分岐だろう。直進する林道の方が道が濃いが左に曲がる林道が正解だ。手製と思われる小さな標識が立っているのだが、今来た方向を示して徳沢と書かれているだけで、これから向かう方面がどこに続くのかは書かれていなかった。逆に言えば涸沢に入るのは横尾経由で出るのにこのルートを使うのがメインなのかもしれない。

林道から見た中山。ここからは立派なピークに見える 林道から見た茶臼ノ頭
登山道脇にある慰霊のケルン ケルン前のプレート。私が生まれる前の事件

 最初はまともな林道だが登るに連れて廃林道っぽくなってきて堰堤の下で車道が終わって山道になった。ようするにこの林道は堰堤建設用の道だったようだ。堰堤は右岸側から越えてそのまま水が無い沢の右岸を登っていく。あとで分かったのだが、正面に見えているやたらと急な小尾根が茶臼ノ頭へと登る登山道がついた尾根で、その左側の水が無い谷が松高ルンゼだった。この付近でようやくライトが要らない明るさになった。この辺りはサルの縄張りのようでギャーギャー騒ぐ声や木の枝が激しく揺れていた。まさか熊?かとビビったが、河原に何頭かサルが出てきてやっと安心できた。小猿連れの群れだった。

茶臼ノ頭分岐点。茶臼ノ頭へは中央の尾根を登る

涸れた沢を渡る


 茶臼ノ頭への分岐点で登山道は枯れた沢(奥又白谷)を横断して右手の斜面を登り始める。奥又白谷を渡る前には大きな岩に「オクマタ」の文字があるがよく見ないと判別不能で、案内としてはちょっと不親切に感じた。他には標識はなく、ちゃんと読図できる人か事前に情報収集した人でないとこの分岐を通過してしまいそうだ。茶臼ノ頭は帰りに予定しているので、まずはこのまま登山道を屏風ノ頭方面へと進んだ。

尾根を越えると屏風ノコルが見える 茶臼ノ頭方面
枯れた草付きの斜面が見事 コル向けて登る

 ほどよく紅葉した樹林帯をグングン高度を上げ、尾根を乗り越えるとようやく屏風ノ頭に続く尾根と屏風のコルが目に入る。ここもなかなかいい感じに紅葉しており左手上方には枯れた草付きの上に前穂高の岩峰群が青空に映える。標高が上がり時間も経過してやっと太陽が蝶ヶ岳の稜線を越えて日が当たるエリアに突入、今まで歩いていて寒いとは感じなかったが、やっぱり日が当たる場所を歩く方が気持ちがいい。まだ時間が早いようで涸沢から下ってくる登山者の姿もなく静かだった。斜めにトラバースしつつ高度を上げていき、最後はジグザグにコルへと向かう。エアリアマップでは残雪期は滑落の危険性が高いので通行禁止と書かれているが、まっすぐ登る分には大丈夫な気がするが、たしかにトラバースするには微妙な傾斜だし、この距離をトラバースすると足が疲れそうだ。

トラバースしてきた谷

屏風のコルに新設された標識


 稜線が近づくと屏風のコルに到着、一段凹んだ場所かと思ったら長い水平な尾根の一角と言っていい場所だった。昨年DJFが歩いたときには手製のささやかな標識しかなかったようだが、今では行政が立てた立派な標識がデンと設置されており、日本語のみならず英語、韓国語表記もされていた。DJFと同様に標識の必要性を感じる人が多かったということだろう。ここで本日初めての涸沢方面からやってきた登山者を見た。

屏風のコルを見下ろす 稜線に出るとテント場あり
テント場付近から見た屏風ノ耳 屏風ノ耳山頂。穂高がでかい!

 案内標識に従ってコルから右手の稜線に取り付き、明瞭な登山道を登っていく。今までは樹林帯だったがここは石とハイマツの森林限界で展望がよく、背後には穂高の峰々がでかい。大ザックを背負った男性が降りてきたが、ここはわざわざザックを背負って登る場所ではないので上で幕営したのだろうか。それとも写真撮影の機材だろうか。尾根を登りきって稜線を越えるとテント場適地があり、ここで左に曲がって尾根を登りきったところが屏風ノ耳だった。

屏風ノ耳から見た屏風ノ頭 屏風ノ耳から見た茶臼ノ頭
屏風ノ耳から見た槍ヶ岳 屏風ノ耳から見た涸沢
屏風ノ耳から見たパノラマ展望写真(クリックで拡大)
屏風ノ耳から見た槍〜北鎌独標
屏風ノ耳から見た裏銀座(クリックで拡大)
屏風ノ耳から見た南アルプス(クリックで拡大)
屏風ノ耳から見た中央アルプス(クリックで拡大)

 樹林もなく石が散在した山頂で、三角点はあるが山頂標識はなかった。眺望は360度の大展望で、前穂から槍までのゴツゴツした稜線が大迫力だ。奥穂には僅かに新雪が残っているが申し訳程度で景色のアクセントまではならない。奥穂山荘の屋根が太陽を反射してキラキラ光っているのが見える。北穂のてっぺんの小屋もはっきりと見えた。槍沢の小屋も槍の肩の小屋もだ。眼下には涸沢の小屋といくつかのテント。この時間ではテントが少ないのはしょうがない。東鎌尾根の低くなった部分の向こう側には野口五郎岳〜不動岳が見えていた。南を見ると南アルプスは甲斐駒〜光岳まで全部が姿を見せていた。これだけ見えていれば文句のつけようが無い空気の透明度だろう。

東に下る太い踏跡だがハイマツ帯に入ってしまう 北に下る細い踏跡。ハイマツは無いが雉打ち場と化している
東に下る踏跡のハイマツ区間 ハイマツが終わって西の踏跡に合流
鞍部からいい道が続く 屏風ノ頭山頂
屏風ノ頭から見た北〜東の展望(クリックで拡大)

 少し休んでから屏風ノ頭に向かう。DJF情報だとこの先は踏跡が2つあって東側のはハイマツの藪で西側が歩きやすいとのことなので気をつけたい。すぐ隣のピークは特に問題はなく、そこから急激に高度を下げるところは東側に明瞭な踏跡があるのでそれを辿ったが、これがDJFの言う「東ルート」だった。やがてハイマツ帯に突入、ちゃんと踏跡はあるがハイマツの幹の上を歩いたりで邪魔くさい。まあ、距離にして20mくらいなので充分許容範囲だったが。ハイマツが終わるとハイマツ帯の縁を歩く「西ルート」と合流、帰りはこれを登ろう。その先も明瞭な踏跡が続き、ハイマツ帯にもちゃんと隙間があって藪漕ぎする必要はなく、危険な岩場の登場もなく屏風ノ頭に到着。でかいケルンや小型のケルンなどいくつかあるがここも山頂標識はなかった。

鞍部向けて下る

西の踏跡にはハイマツは無い


 帰りは「西ルート」を歩いたが、これはハイマツ帯の縁を歩くので全く邪魔になるものはないが、最後は「雉撃ち地帯」になっているのがちょっと・・・。屏風ノ耳側から下るといきなり急傾斜で下れるか心配になるが、実際に足を踏み入れると問題なく歩ける。

 屏風ノ耳でしばし休憩して周囲の登山者と歓談。そのうち1人はIT系技術者で何かのシステムのリモートメンテナンスを担当しているようで、なかなか休みが取れなくてアルプスに来るのも久しぶりのようだった。今の時代はトラブルが発生すると携帯に電話がかかってきて、どこかの喫茶店に入ってPCと携帯電話でシステムにログインしてメンテするとのこと。昔はこんな芸当はできなかったので現場に行って作業したので休日出勤になったが、リモートメンテは出勤扱いにはならないと嘆いていた。北アルプスじゃ携帯圏内だよなぁ。とはいってもさすがに山にまでPCは持ってこられないので、何かあったら下界にお帰りだろう。その点、私の職場は決められた期限までに担当の仕事を片付ければあとは適当に休めるので、山に行きたければさっさと仕事を進めればよく、手際がいい人間なら比較的自由時間を確保できるので山登りには最高だ。

 予定よりずいぶんのんびりしてしまったがここはまだ第1ラウンドが終わっただけで、第2ラウンドの茶臼ノ頭が待っている。ここから標高差700m下って700m登るわけだから標高差1000m登った後の行動としてはきつい部類に入り、今日はさらに上高地まで歩かなくてはならない。帰りの混雑を考えると遅めの時間の方が得策とは思うが遅すぎると暗くなってしまうので、適度な時間管理が肝要だ。

 下り始めると入れ違いで多くの登山者が登ってきた。コルから下ると点々と徳沢方面へ下る登山者の姿が見られ、こちらもその列に混じるが結局は追い越してしまう。茶臼ノ頭分岐に到着すると、これから目の前の尾根に取り付こうという2名の登山者の姿が見えた。おお、これは心強い。長七ノ頭と違ってここは一人きりではないようだ。ただ、最初の取り付から樹林帯に姿が消えるまでの2,30mでえらい時間がかかっていたのがちょっと気がかりだ。

この尾根を登る

岩壁直下を斜めに登る。危険は無い


 ここまでも軽い荷物で歩いてきたが、もう時刻は真昼間で防寒着は要らないし朝露で藪が濡れている状況も考えられないのでさらに荷物を減らし、アタックザックに水、飯、長袖シャツとフリースを入れて残りの荷物は登山道から見えない場所にデポすることにした。松高ルンゼ右側の尾根取り付きは、斜めに走る棚状の箇所を登って取り付く。その途中にレリーフがあるはずだが近くにいるときには気付かなかった。樹林帯に入ってすぐに女性が下ってきた、というか半分固まっていたという表現が正しいかも? 私がこの尾根の登山道を見た感じ、歩いた感じでは取り付きもこの上も特に危険を感じるような場所ではないのだが、一般登山道しか歩いたことがない人にとってはちょっと趣が違いすぎるのかもしれない。2名で入ったはずなのでもう1名も下ってくるかと思ったら見当たらず、先に進んだようだ。

樹林帯に明瞭な道がある 笹地帯もちゃんと道がある
奥又白谷には雪渓が残る たまには石も出てくるが危険は無い

 樹林帯に入ってからが傾斜が増すが、大猫山の登山道と同様で危険箇所があるわけでもなく、とにかくきつい登りをひたすら登る。この尾根は遠めに見たのでは「マジであの傾斜を登れるの?」と恐ろしくなるくらいだが、実際に歩いてみると普通の登山道よりちょっと薄い程度のまともな登山道であった。エアリアマップで赤点線表記なので、このくらいのグレードは期待していいだろう。少し傾斜が緩んだ箇所で男性が休憩中だったが、これがもう片割れの登山者だろう。さて、私からどのくらい遅れて池に到着するだろうか。

開けた小さな谷に出で松高ルンゼコースと合流

谷を振り返る


 いったん緩んだ傾斜も再び増してまだまだ樹林帯の登りが続く。よく見ると右手は断崖絶壁だが樹林のおかげで足元は見えないし、尾根は広いので恐怖感は無い。やがて道は尾根直上から外れて左側に移動し、松高ルンゼから分岐する細い谷の左岸側の岩稜帯を登っていく。どうやらここでルンゼと合流するらしい。DJFが濡れたらイヤな場所と書いているが確かにそうだ。ただし手がかり、足がかりはあるのできちんと3点確保しながら行動すれば雨でも大丈夫だろう。でも凍っていたらヤダな。もちろん、今のように乾いていれば問題はない。

矮小な落葉樹林帯を登る 石が重なった小さな谷を登るが方向を左に変える
振り返ると一面の落葉した斜面 トラバースしながら左に登っていく

 岩を抜けるとやっと傾斜が緩んで木の高さも低くなり、幹が横に寝たダケカンバに変貌する。石が重なった小さな広場を抜けるとダケカンバ帯をまっすぐ登っていく。ここも道は明瞭で目印もあるので迷う心配は無い。さらに登ると樹林が切れて草付になり、ジグザグに登っていく。右手の広い谷に分岐する明瞭な踏跡があったが、これは岩屋さんの道らしい。池への道は大きく左に曲がっている。

ひょっこりと奥又白池に飛び出す

奥又白池から見た前穂


 最後はトラバース気味に尾根に乗り上げると景色が一変する。今までは北斜面で日当たりが無くて薄暗く霜柱が立って寒い世界だったのが、尾根に出ると光いっぱいの世界で目の前には奥又白池が青く輝いていた。劇的な世界の変化で、昨日のひょうたん池よりもずっと衝撃的な出会いだ。ひょうたん池は池塘と言ってもいい大きさだったが奥又白池は池にふさわしい大きさだった。なんでこんな尾根の上に池があるのか不思議な光景だが、池の周囲は草付きと幕営に最適な砂地が2箇所にあり、ぜひ幕営してみたい場所だ。今は日曜日のお昼近いので岩屋さんのテントはないが、もしかしたら昨夜はテントがあったかもしれない。池の水は透明度が高く、もしかしたらそのまま飲んでも問題ないかも? 山渓の情報だと中又白谷に少し下ったところに湧水があるとのことなので、一般的にはそこを飲料用水源に使っているようだ。

緩斜面の踏跡を進む 踏跡と奥又白池
ピークに取り付くとはじめは草付き 上部はハイマツだが踏跡がある

 池と茶臼ノ頭は尾根続きかと思ったらそうではなく、なだらかな斜面でつながったお隣の尾根にあった。池から見ても踏跡が続いているのが見えるので簡単に登れそうな気配だ。まずは草付きの緩斜面を踏跡に従ってトラバース、茶臼ノ頭につながる尾根に乗ってもまだ踏跡が続いていた。僅かに高度を上げるとハイマツが出てくるがそれでも踏跡は続いており、完全ではないがハイマツの枝を切った跡も見られるくらいなのでハイマツと格闘するほどの道のひどさではない。

茶臼ノ頭から見た前穂 茶臼ノ頭山頂の石
茶臼ノ頭から見た屏風ノ耳 茶臼ノ頭から見た長七ノ頭
茶臼ノ頭から見た中山 DJFのリボン
茶臼ノ頭から見た明神岳〜前穂パノラマ写真(クリックで拡大)
茶臼ノ頭から見た屏風ノ耳〜霞沢岳パノラマ写真(クリックで拡大)
茶臼ノ頭から見た南アルプス(クリックで拡大)
茶臼ノ頭から見た八ヶ岳(クリックで拡大)

 ハイマツの隙間を縫う踏跡を登りきると茶臼ノ頭最高点に到着、低い露岩があり、近くのハイマツの枝にDJFのピンクリボンが下がっていた。山頂を示す物体はそれ一つだけであった。標識が無いということは池までは人が来ることが多いようだが茶臼ノ頭まで足を延ばす人は少ないようだ。目の前には長七ノ頭が低く、ひょうたん池と鞍部のテント場がはっきりと見える。あちらは今日は無人のようだ。前穂高への岩稜は荒々しく、そのどこかから人の声が聞こえるが姿は分からなかった。先ほどまでいた屏風ノ頭は遠い。

 さっきの人が登ってくるだろうと池に戻って休憩することにして、短時間山頂に滞在しただけで池に戻り、北側の笹に覆われた小ピークの倒木に座ってしばし休憩。とても天気がよく日差しが暑いくらいだ。北斜面を見下ろすが登ってくる人の姿は現れず、下山開始とした。グングン下って屏風のコルへの登山道との合流地点まで戻ったが男性の姿は無く、残念ながら途中で引き返したようだ。長七ノ頭と並んで茶臼ノ頭も無人で静かな山だった。

帰りの徳沢。テントは数張

日の傾いた上高地バスターミナル


 これで核心は終わったが、お帰りの上高地まで2時間以上かかる。昨日は標高差約1000mを登り、今日も既に標高差1700mを上り下りした後なので足の疲労は隠せず、徳沢のテント場でテントを畳んでしばし昼寝して体力の回復を図る。あまりの天気の良さにこの標高でも日向では暑くて昼寝できないので木陰で横になった。昼寝は混雑しそうな時間帯を避ける意味もある。10年近く前の7月下旬に霞沢岳に登った帰りに上高地の大渋滞が原因でシャトルバスが入ってこられずバス待ちに4,5時間かかった苦い経験があり、その時はある時刻を過ぎるとスムーズに流れ始めたために、今回は帰りには少し遅く、薄暗くなる直前の時間帯を狙ったのだ。さすがに徳沢付近では上高地方面に下る人の姿はまばらで、明神に入っても人の姿は少ない。今日は日曜日だが明日もお休みの人がいるようで徳沢方面へと登ってくる人の姿が見られる。河童橋周辺はこの時間でも人が多く、バスターミナルへ向かう人の姿が増えてくる。しかし前回のように車道までバス待ちの列がつながることは無く、バスターミナルの建物までやってきてやっと人の列が目に入った。前回と比べると劇的に短い。そして沢渡行きのバスは既に2台止まっており、待ち時間僅か10分で乗ることができ、渋滞皆無で沢渡まで到着できた。これも観光バス乗り入れ規制の成果であることは来週の六百山登山の帰りに体験することになる。

所要時間
4:45徳沢−−4:57新村橋−−5:07林道分岐−−5:49奥又白池分岐−−7:15屏風ノコル−−7:35屏風ノ耳7:47−−7:59屏風ノ頭8:01−−8:10屏風ノ耳8:32−−8:43屏風ノコル−−9:29奥又白池分岐9:41−−10:26松高ルンゼコースと合流−−10:56奥又白池−−11:11茶臼ノ頭11:22−−11:32奥又白池11:47−−12:29屏風ノコル方面登山道と合流12:34−−12:59林道分岐−−13:06新村橋−−13:19徳沢14:42−−15:24明神−−16:10上高地バスターミナル

 

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