御坂山塊 中藤山、破風山 2008年12月27日


 年末年始の休みに入ったがまだどこに行くか決めていない。その前にいろいろと準備があるのでいきなり出かけるわけにもいかず、まずは近場で山登りをしてから準備して遠出することにし、土日で山梨に向かった。今回は御坂山塊主峰黒岳西側の中藤山、破風山である。破風山はいつのまにか地形図に名前が記載されるようになり、その西側の中藤山は山名辞典記載の山である。北側から稜線近くまで林道が上がっているのでこれを使えば楽勝だが、北斜面なのでこの時期は積雪で通行できない可能性もある。まあ、下から歩いても大したことはないが。

ゲート近くの駐車場

冬季通行止めゲート


 久しぶりに一宮御坂ICで降りて芦川村を目指す。トンネルへと上がる県道が凍結しているかと思ったが路面は乾燥していた。南斜面に入れば安全地帯でスズラン畑の案内を頼りに東へと向かい、駐車場を過ぎて細い林道に突入すると新道峠方面へと分岐する立派な林道が右に分岐するが、頑丈なゲートが降りていた。ここから先は冬季通行止めとのことで、ゲート手前の駐車場に車を置いて歩きだす。先客の車が2台止まっていた。今日は冬型が強く気温が低くてここでも-6℃、風も強い。

林道終点 林道終点から立派な登山道が続く
新道峠 新道峠から見た富士山

 ゲート脇をすり抜けて舗装された林道を歩きだす。一部雪が残っているがほとんどの区間は乾いたアスファルトの路面が出ていた。途中で左に「すずらん峠」の分岐があったが、峠がどこにあるのか知らないのでそのまま林道を直進。やがて林道終点でその先は明瞭な登山道が続き、僅かに登っただけで主稜線の新道峠に飛び出した。富士山方面のみ展望が開け、白い富士が見事だ。

 さて、まずは破風山に向かおうと西に進んだが、実は大きな勘違いをしていた。御坂山塊は何年も来ていないし、黒岳と節刀ヶ岳間は地形図記載の山が無かったので登る機会は無く土地勘が無いので、山と峠の位置関係は無知なのだ。新道峠が破風山の東側にあり、破風山の西側に中藤山があると思い込んでいたのだ。正しくは新道峠は破風山と中藤山の間にあるので、両側に振り分けて登ることになる。

中藤山へ向かう 中藤山山頂

 冷たい北西の風に吹かれながら落葉した樹林に覆われた明瞭な登山道を進んでいき、登り切ったところに三角点があって半分壊れた標識が立っていた。ここが中藤山なのだが、標識が破損して西側にある大石峠の部分が欠けてしまって本来なら標識の真ん中に書かれている「中藤山」が右側にあるように見えるのも手伝って、中藤山はまだ先だと誤認してしまった。しばらく西に下ったがこの先は大きく下ってかなり先で登り返すのが見えた。ここで初めてエアリアマップを見ると頭に思い描いた位置関係が誤っていたことが判明、急いで中藤山に登り返して新道峠に下り、破風山に向かった。なんとも情けない間違いだ。おまけに気温は-10℃まで下がり、歩いていても足の指が痛いほど冷たかった。

破風山へと向かう 破風山山頂
破風山山頂から北に下る このような植生で林道まで藪は無い

 新道峠から僅かに登り返した平坦部が破風山山頂だった。顕著な高まりは無く山頂標識がなければ通過してしまいそうな場所で富士山方向のみ僅かに展望があった。帰りは近道のためここからは峠に戻らず北斜面を適当に下り林道に出よう。落葉樹林で笹や藪は無く適当に歩け、倒木を避けながらどんどん下っていくとあっさりと林道に出られた。


所要時間
8:16ゲート−−8:43林道終点−−8:48新道峠−−9:08中藤山−−9:18途中で戻る−−9:26中藤山−−9:41新道峠−−9:56破風山−−10:07林道−−10:18ゲート


2000m未満山行記録リストに戻る

 

ホームページトップに戻る