奥多摩 向山 2008年12月28日


 奥多摩に属する山梨県の山はほとんど登りつくしていると思ったら、三頭山の枝尾根にある向山に登っていないのに気付いた。三頭山から西に伸びる尾根は歩いたことがないが、その尾根上に位置しているピークだ。地形図では破線が通っているようなので廃道かもしれないが全くの藪ということもないだろう。登山口は小菅村である。

登山口の公衆トイレ 向山は地元ではオマキ平と呼ばれているようだ
林道が登山口 林道はすぐ終点で登山道に変わる

 塩山方面から柳沢峠を越えて深山橋を渡って小菅へと向かい、道路脇のキャンプ場周辺案内看板を見つけて眺めると、向山の位置にオマキ平の名称が書かれて遊歩道が書かれているではないか。どうやら今でも道があるらしい。白沢川に沿って舗装道路が分かれるところで左に入って橋を渡り、少し登ったところにある公園が登山口で、公衆トイレがあり目印になる。トイレと道路を挟んだ反対側に林道が伸びており、この林道が登山道である。ただし路面が荒れているし距離も短いので車で乗り入れるメリットは少なく、トイレ付近の駐車場に置くのが正解だ

登山道始点の標識。三頭山まで道があるようだ ジグザグるときはショートカットした
途中の東屋 落ち葉を踏んで尾根を行く

 林道を数分歩くと終点で、右手の杉植林帯に登山道が斜めに上がっている。標識には三頭山の文字もあり、ここから三頭山までずっと道があるようだ。私の手持ちのエアリアマップは古くいのかこのような道は書かれていない。傾斜が緩まるようジグザグに道が切ってあり、本来の進行方向と逆になるときはもったいないので斜面をまっすぐ上に登ってショートカットする。植林帯の下は場所によっては薄い潅木の藪だが大したことはないのでこの方が時間と労力を節約できる。何回かジグザクりながら徐々に高度を上げて尾根に接近、尾根に乗るとあとは概ね尾根上を歩く。時々尾根を外れるがすぐに道は戻ってくる。

登山道を外れて尾根を直登

傾斜が緩むと三角点峰は近い


 山頂直下で傾斜が急になると登山道は再びジグザグり始めるので、広くてはっきりしない急な尾根をまっすぐ登っていく。ここは植林帯ではなく落葉樹林帯でカサカサした落ち葉の絨毯をラッセルしながらの登りだ。杉林と違って明るく、冬枯れの時期に登るのがよろしいだろう。やがて登山道は右を巻くように遠くなるがこのまま登れば山頂のはずなのでまっすぐ登っていく。いつの間にか左手の斜面は植林帯になっていて境界線を登っていく。

三角点峰の巨大木製展望台 展望台根元の達筆標識
ちゃんと標識も整備されている 向山1100m峰

 傾斜が緩むと巨大な木製展望台が出現、ここが向山三角点峰で地形図を見るとここを山頂としているが、山名事典ではこの先の1100m峰を山頂としているので先に進む。だだっ広いのでぱっと見ただけでは三角点はどこにあるのか分からないのが探索は帰りにやろう。緩やかな下りは落ち葉に覆われどこがルートなのかはっきりしないが尾根の北側を僅かに巻くように付いているらしい。広い尾根上に道が乗って暗い植林帯をなだらかに登ると山名事典山頂に到着。標識も何もないちょっとした平坦地で、普通の人はただ単に通過してしまう場所に過ぎない。

展望台根元の三角点 展望台から見た雲取山
展望台からの展望(クリックで拡大)

 展望台のある三角点ピークに戻ると、行きには気付かなかったが展望台の根元には達筆標識が取り付けてあった。オリジナルは木ネジで木に取り付けてあるはずだが、ここの物は柱の割れ目に差し込んであったので、木に付いていたのが落ちたものを誰かが拾い上げてくれたらしい。年季が入った巨大な展望台に登るとほぼ木のてっぺんと同じ高さまで登り展望が開けるが、ここからだと小金沢連峰が邪魔して南アは見えない。展望台を降りて三角点を探したら展望台北側にひっそりと埋まっていた。

 帰りも同じルートで下り、ジグザグの道は全てショートカットして登山口に戻った。


所要時間
6:53登山口−−6:56林道終点−−7:54三角点峰−−8:04 1100m峰−−8:12三角点峰8:19−−8:44登山口


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