高尾、陣場周辺 孫山 2009年1月18日


 相模湖駅のすぐ裏山は以前は山名はなかったが、近年になって地形図に孫山と山名が記載されるようになった。手近なので急いで登る必要もなく後回しにしていたが、今週末は土曜日が出勤日で日曜のみ休日だったし、天気予報は曇り後雨だったので半日で登れる山ということで出かけることにした。孫山は地形図には破線が何本も書かれておりまともな登山道があるようだが、今回はマイカー利用で「裏道」から楽をして登ろうと考えた。山の北側に林道が伸びており、その途中から登ればかなり標高差が得できる。ただしゲートが無く一般車が入れればの話だが。

年中無休のゲート。一般車はここまで

沢の対岸にはなにやら標識あり。ここから登ってもよかったかも

 甲州街道から底沢沿いに上がっていくと集落を通過した先で大型ゲートが道を塞いでいた。結局はお得にはならなかったが南側から登るのと同程度だろうし、道が無いルートで楽しめるだろうと計画どおり行くことにする。ゲート前は雪が積もって凍結し滑りやすく、バックに苦労する。転回場所を避けて端に駐車した。

林道は日当たり悪い場所は雪に覆われる

林道を離れて斜面に取り付いた場所

 林道はずっと舗装が続き、日当たりがいい区間はきれいさっぱり雪が消えているが、そうでない区間は雪で真っ白だ。関係者はゲートの鍵を開けて通行しているようで轍も残っているが、圧雪が凍結して登山靴では滑るので路側や道の真中を歩いた。雪の上には小動物の足跡も残っていたが、意外にも人間の足跡も残っていた。いったいどこに行ったのだろうか?

水源林として整備されているらしい 真新しい立派な作業道があった
作業道終点からは尾根をまっすぐ登る 未整備地帯に突入、でも灌木少なく難なく登れる

 計画どおりに林道が右カーブして急激に高度を上げ始めるところで林道から離れて左の斜面に取り付く。なぜか目印があり、小さな沢を渡ると明瞭な作業道が付いていた。斜面上方はきれいに間伐されているので、そのための作業道を最近開いたらしい。このまま稜線まで続いているといいが。ジグザグに高度を上げるとやがて作業道は消滅し、薄い踏跡が急な尾根を上がっている。この尾根をつめれば主稜線に出られるので踏跡に従い、踏跡が右にトラバースし始めてもそのまま上を目指した。付近は深い檜植林帯で日当たりが悪く、草どころか潅木もほとんど生えていないので、年末年始の美濃南部シリーズの山のように潅木で足が傷だらけになることもない。

尾根に出る。一面の檜植林

鞍部で立派な登山道と遭遇


 植林帯を登りきって水平になると主稜線手前の530m峰で、踏跡は無いが藪も無く歩きやすい。なだらかな尾根をそのまま進んで小鞍部に出ると明瞭な登山道と合流する。地形図を見ると孫山付近は尾根西側を巻いて破線が書かれているのでその道だろう。そしてその破線は山頂を巻いてしまうのでこのまま登山道を歩いていてはまずい。適当なところで登山道を外して左の斜面を上がる。ここも植林帯で藪は皆無であり、どこでも歩きたい放題だ。

登山道はこんな感じ。稜線西側を巻いている 登山道を離れて孫山山頂を目指す
檜樹林に沈んだ孫山山頂 達筆標識。裏を見ると2006年1月3日設置だった

 僅かに上ると傾斜が緩んで広い山頂に到着。顕著なピークや広場があるわけではないが、一帯は周囲より高いので山頂に間違いないだろう。登山道が通っていないので山頂標識は無いらしい。念のためGPSで場所を確認しようと電源を入れようと思ったら檜に打ち付けられた達筆標識を発見、これでここが山頂なのは間違いないのでGPSの出番はなかった。深い植林帯なので周囲の展望は皆無だった。達筆標識の設置年月日は2006年1月3日で、私が目撃した達筆標識の中では断トツの新品だった。たぶん2000年代に付けられたものを見たのはここが初めてだろう。

 帰りも同じルートで下る。車に到着するとワイパーに紙が挟んであり、駐車禁止の注意かな?と思って見てみると狩猟の注意点が書かれた紙だった。この付近は禁猟区ではないらしく、道が無いところをウロウロするのは撃たれないよう気をつけた方がいいかもしれないな。沢の対岸をよく見るとなにやら標識が立っており、もしかしたら踏跡があるかもしれない。林道を歩くよりここから登った方が距離は短いはずなので、誰か試してみるのもいいだろう。


所要時間  ゲート−0:18−尾根取り付き−0:13−作業道終点−0:15−孫山−0:18−林道−0:13−ゲート

 

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