霧ヶ峰 鷲ヶ峰 2009年5月30日


 鷲ヶ峰はビーナスラインのすぐ横にある山で、最寄の登山口は八島園地となる。稜線上に登山道があるので簡単に往復できるので延び延びになっていたが、今回は一山登ったあとでちょうどいいだろう。まだ時間はあるし、天気はどうにかもちそうだ。GPSに緯度経度を入力していないが、まさか山頂に標識が無いということはなかろう。

登り始めは樹林 すぐに低い笹原の尾根に変わる

 八島園地から道路沿いの登山道に入り、樹林の登山道を登っていく。小雨が降っているが樹林のおかげで傘をささずに済む。火山質の石と砂礫で、ここも真新しい鹿の足跡が明瞭に残っている。もしかしたら周囲の笹原を探すと鹿の角が落ちているかもしれない。樹林を抜けると開けた尾根になるが、この高度では辺り一面ガスに覆われて展望は無く、山頂までの距離も不明である。

八島駐車場 尾根の傾斜が緩む

 やがて境界標石の立つ小ピークに到着するが、山頂標識はない。ガスってこの先にもっと高いピークがあるのか見えないが、まずは進むしかない。こういうときにこそGPSが使えると便利なのだが、地図表示機能がある機種で無いと前もって目的地の緯度経度を入れておかないと使えないのが悲しい。

時々ガスが薄まる ケルンがあるが山頂ではない

 この先はなだらかな尾根に変わり、まだ先に高いところがありそうな雰囲気だ。笹原で開けた尾根が続くがガスで何も見えない。まあ、今の時期は日差しが無くて涼しくていいかもしれない。たくさんの石が積まれたケルンが登場したが山頂標識は無く、まだ山頂は先かと前に進む。まさに「五里霧中」の様相で山頂がどこなのか全く見えないのも久しぶりだ。

鷲ヶ峰山頂 鷲ヶ峰山頂の三角点

 大きな登りもなく、突如としてガスの中からボーっと標柱が登場し、鷲ヶ峰山頂に到着した。今までの小ピークとほとんど高さに変わりはなく、山頂標識が無ければ通過してしまったかもしれない。ベンチと展望盤が設置されていたが、展望が無いので展望盤は役に立たないし、文字がかすれてどの山がどこなのかよく分からなかった。きっとここからなら槍穂が正面に見えるのだろうが残念だ。まあ、雨が降っていないだけマシということにしておこう。さすがに出発から今まで休み無しで歩き続けたのでここで休憩。無人の山頂なのでベンチの1つを占領してしばしお昼寝。ガスを通して僅かに日差しがあるようで暖かかった。

 帰りは星ヶ塔にでも立ち寄ろうかとも思ったが、濡れた笹原を突っ切るのもイヤだし、尾根がどこなのかガスで皆目分からないので、このまま戻ることにした。行きも帰りもこちらに登ってくる人はおらず、誰にも会わないまま八島園地に到着した。


所要時間
 八島園地−0:37−鷲ヶ峰−0:28−八島駐車場



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