八ヶ岳 赤岳(県界尾根) 2009年9月13日



 この夏は天候不順だったが、初秋になってからは天候の周期変化による悪化と週末のタイミングが運悪くかち合って天気が悪い日が多い。先週は土日とも晴れの予報で遠出したが、今週末は土曜が朝から雨で日曜日は回復するという。土曜に天気が良ければ丸1日かかる山に上がってもいいが、日曜日に動くとなると月曜の会社の業務に差しさわりがない程度の疲労具合にする必要があるし、日曜夕方の中央道地獄の渋滞を考えると、それにはまる前に家に帰る必要もあり、どうしても半日で往復可能な山となってしまう。そんなわけで今回もまたもや八ヶ岳赤岳の県界尾根往復とする。

 前回登ったときは、今年はこのルートに大いにお世話になっているので登山道にはみ出した木の枝を刈り払いながら登ったが(普通に登るより3時間オーバー。歩いている時間と作業時間が半々だった)、まだ完璧に刈り払ったわけではないので、今回も大型剪定ばさみを背負って登ることにする。なお、私が整備したのはシラビソや潅木、ハイマツなどの樹木で、距離が長い笹は手を出していない。これは個人でやるとなるとエンジン付きの草刈機が無いと事実上無理だろう。ましてや私は東京からやってくるので時間もかかるし、そこまで期待されなくてもいいだろう。なお、樹木については体に触れる枝がほとんど無い程度まで払ったので、雨上がりでも笹地帯が終わればゴアの必要は無いだろう。

 土曜夕方に出発し、須玉ICで降りて北上、今日は天候が悪く今も雨が降っており、登山口には車は1台も無い。少し下った駐車余地に車を突っ込んで寝る。天気予報では明日は晴れとのことだが、最初は弱い冬型の気圧配置になるため朝方は強風が予想され、同時に稜線はガスに覆われる可能性が高いと予想した。冬型の場合、北や日本海側ほど天候が悪化するので、もし八ヶ岳がガスならば北アもガスの中だろうし、もし八ッで晴れても北アも晴れているとは限らない。よって北アの展望を楽しめる可能性は低いだろうなぁ。まあ、今回も体力維持が目的なので展望皆無覚悟の上である。雨さえ降らなければいいだろう。

 翌朝、3時半に起きると雲の隙間から星が見えているが、稜線方面は雲の中らしい。さて、山頂に到着するまでにガスが切れるかどうか。まだ真っ暗な中をヘッドランプで出発、車が1台増えていた。登山口でもかなりの強風で木がゴーゴー鳴っており、この状態で稜線に出たらえらいことになりそうだ。天候同様、時間経過とともに風も弱まるだろうが、あと3時間でどこまで弱くなることやら。

 今日は冬型とあって気温が低く、林道歩きで温度計を見ると6℃、2週間前より10度くらい低下しており、前回は登りで汗をかいたが今回は全くかかない。うちわも麦藁帽子も置いてきて正解だ。その代わりダウンジャケット(毎回持っていくが)、毛糸の帽子、マフラー、厚手の手袋がザックに入っている。涼しそうなので水減らそうかとも思ったが、今回は1リットル持ってきたが、この気温では500ccで大丈夫だったかな。林道歩きの間は濡れた笹で足が濡れる心配はないが、強風の影響か笹の葉はほとんど乾いていた。これなら登山道に入ってもスパッツは不要だろう。

富士山には雲はかかっていなかった 大天狗より上部はガス
小天狗西から見た赤岳。完全にガスの中

 林道が終わって登山道に入ると大半の笹は乾いており、ズボンをほとんど濡らすことなく進んでいけた。樹林を登るに連れて徐々に明るくなり、小天狗に到着する頃にはすっか明るくなっていた。思ったよりも雲が多く、平野部は晴れているのだが山頂部は雲の中だろう。案の定、小天狗西の開けた場所に出て展望が開けると、稜線はすっかりガスに隠れて見えなかった。さて、私が山頂に到着する頃に晴れてくれるか、それともしばらくこのままか。

 大天狗を通過して梯子場に到着する頃にはガスの層に突入、視界がなくなった。濡れた梯子や鎖、岩はやっかいかと思ったが、さほど滑ることもなくどんどん登っていく。少し体に触れるはみ出した枝がまだ残っているが、まずは山頂を踏んで下りながら刈り払っていこう。

 頂上山荘直下の最後の登りをグイグイ登っていくと徐々に風が回りこんでくるようになり寒さを感じるようになったので、それまでのTシャツ+腕カバーの姿から長袖シャツとダウンジャケットを着こんで毛糸の帽子を被った。山荘前を通過して稜線に出ると風が強くガスが吹きあがってくるが、幸いなことに行動に支障が出るほどの風速ではなかった。ただし気温は0度まで下がり、これに強風だから体感温度は-10℃とかはあるだろう、まだ体は夏場の暑さに慣れたままなので、この寒さでは長時間山頂で粘れそうにないし、それ以前に風邪をひいてしまう。

赤岳山頂。気温0℃ 山頂から頂上山荘が全く見えなかった

 とりあえず山頂を踏んでおこうと南下、山頂直下の東に下ったところで風を避けている3人組がいるだけの静かな山頂に到着した。周囲はガスで全く見えないが頭上だけは少し明るく、時折ガスが薄まって上部の青空だけがすっきり見えたが、すぐに再びガスに没してしまう。それでも徐々に青空が顔を出す頻度が上がってきているので1,2時間山頂に滞在すればガスが晴れそうだが、この体感温度では長時間居座るのは無理だ。それに晴れても北アや北関東はガスの中かもしれない。今年は1度大展望を楽しんでいるのでこのまま下山しよう。

 頂上山荘前はこれから出発するらしい大パーティーが準備中で、その中を突っ切って県界尾根コースに取り付き下っていった。時々ザック脇から剪定ばさみを取り出してハイマツをチョキチョキ、鎖場ではザックにくくりつけて両手をフリーにしてから下った。前回の整備でいいところまで刈ったので、今回はちょこっとだけ切る程度で済んだ。作業時間は合計1時間程度だった。

標高2700mを切ると雲の下に出た 標高2290m付近から見た赤岳山頂(光学6倍ピクセル等倍)
下山時、小天狗西から見た赤岳。すっかり晴れていた
小天狗西から見た鳳凰三山
小天狗西から見た白峰三山

 登りでの最初の鎖場(枯れ沢の登り)で本日最初の登山者とすれ違う。ここまで下るとガスの層を抜けて下界の展望が広がる。雲は八ヶ岳の稜線付近しかかかっていないようで、鳳凰三山はカラっと晴れていた。その後はポツポツと登ってくる登山者とすれ違うようになり、天気はますます回復傾向だ。小天狗近くの開けた場所で後ろを振り返ると赤岳山頂のガスはすっかり晴れて、デジカメでズームいっぱいにすると山頂の登山者の姿が見えるほどだった。でも稜線の向こう側から時々雲が上がってきており、展望が開けているのは西側だけのようだ。

 前回は脱水症状?で吐き気と頭痛に悩まされながらヘトヘトになって歩いた林道も今日は涼しく快適に下り登山口に到着、車は下部まで含めれば10台くらいに増えていた。


所要時間(下山は登山道整備しながらなので所要時間は1時間程度長くなっている)
 4:19 登山口−−4:49 廃林道から離れる−−5:24 小天狗−−6:09 大天狗−−7:10 赤岳 7:22−−8:32 大天狗−−9:24 小天狗−−9:45 廃林道−−10:11 登山口

 

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