北海道 道央 大西山  2009年11月29日

所要時間 ほぼゼロ


 台場山の帰り道は少々時間が余っているのでどこか手軽な山に立ち寄りたいと考えたが、なにせ場所が場所、時期が時期なので標高がある程度高いところは手軽ではなくなっている。2時間程度は時間が取れそうだが、帰りの途中でその範囲で登れる山は既に登っている。地図を眺めて探した結果、道路脇の大西山が目に留まった。この林道は普通車で入れるかどうか不明だが、貫気別川に沿った県道から歩いても大した距離はないので林道入口から歩いてしまってもいいだろう。

 北海道でも休日\1000の高速道路割引は行っているので、手っ取り早く千歳まで帰るなら道央道終点の落部ICから乗ってしまえばいいのだが、大西山は有珠山近くなので高速道路を使うメリットはあまり無く、そのまま噴火湾に沿って国道を走ることにした。台場山から降りた付近では真っ白な樽前山が意外にはっきり見えていたが、北上するに従って室蘭の半島が手前に重なり、室蘭岳等の稜線の向こう側に隠れてしまった。室蘭はかなり海に突き出ており、海水温と気温差があるようで蜃気楼のように半島が海面から浮き上がって見えていたが、噴火湾を東に進むようになって距離が縮んでくるとちゃんと普通に見えるようになった。

 今回はカーナビがあるので道順はカナビ任せで、貫気別川の橋を渡った先で左に入り、川に沿った県道を北上する。大西山直下を通る林道はカーナビの地図には入っていないので、林道が分岐している辺りの県道上を目的地に設定した。その目的地に到着したとのカーナビのお達しがあった頃に斜め左に上がっていく未舗装の林道を発見、たぶんこれで間違いないだろう。これ以降はハンディーGPSの出番であり、残距離を見ながら進めばいい。

洞爺湖サミットの会場となったホテル 羊蹄山
たぶん有珠山 尻別岳

 心配していた路面状況であるが、最初は特に荒れた場所は無く普通車でも問題なく走行可能だ。最初で標高を上げるとその後はほぼ水平移動であったが、所によっては大きな水溜りと泥濘があり2WD車だと要注意か。ただ、その中に突っ込んだタイヤ感触では薄い表面だけ抜かるんでその下は固い地面らしく、ハンドルを取られるようなこともなく安定して走れた。途中、牧草地のように開けた場所があり、東には山のてっぺんに立つ建物(たぶん洞爺湖サミットの会場のホテル)や羊蹄山などが見えた。でもあのホテルがあるピークは名前の付いた山頂ではないだろうなぁ。夏はともかくこれから迎える冬にお客が入るのだろうか、そもそも冬では道が凍結して車で登れるのだろうか。。

 対向車が来たらすれ違い不可能な道幅で、待避所として使えそうな広い路肩も少なくヒヤヒヤしながら進んだが、こんなマイナーな林道は地元以外では使わないようで対向車は来なかった。途中、牧場らしき場所も見られたが今は牛はいない。やがてGPSの残距離が数10mとなり、右に林道が分岐する箇所に笹に覆われたちょっとした高まりが登場、たぶんここが山頂だと思うが、Uターンするにも分岐する林道がかなり抜かるんでFFの車で頭から突っ込んだらスタックしそうだった。少し先まで進んでUターンしやすい場所で車を反転、先ほどの林道分岐にバックから車を入れた。分岐する林道の真ん中に車を置くことになるがほとんど車は来ないだろうし、短時間しか置かないので問題なかろう。

この笹の中が山頂 三角点発見

 すぐ西側の林道脇の高まりの笹に突っ込んで三角点を探す。幸い、笹の密度は低く地面が隠れるほどではなく、少し見渡しただけで三角点を発見できた。最高点は大きな木がある付近であるが三角点は北に僅かに下った場所に設置されていた。もちろん山頂標識や目印は皆無で、わざわざこんなマイナーな山を訪れる人は皆無のようだ。せっかくなので北海道で初めての赤テープを木に巻いてマジックで山名を書いておいた。さて、北海道の気候に何年耐えるだろうか。

 再び車に乗り込んでゆっくりと走らせる。無事に県道に出て、あとは国道230号線から国道276号線を通って美笛峠へ。北側は凍結しているかとビクビクしたが路面は乾いていた。峠よりも支笏湖付近の方が雪が降ったようで木の枝に雪が乗って白く、千歳市街まで白かったのには驚いた。道南で山登りして正解だった。

 

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