頚城山脈(新潟) 火打山(2461.7m) 2019年7月27日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 3:37 笹ヶ峰登山口−−4:20 黒沢−−5:28 黒沢ヒュッテ分岐−−6:00 高谷池ヒュッテ−−6:16 天狗の庭−−7:12 火打山 8:21−−8:58 天狗の庭−−9:13 高谷池ヒュッテ−−9:43 黒沢ヒュッテ分岐−−10:24 黒沢−−10:34 水浴び10:38−−10:56 笹ヶ峰登山口

場所新潟県妙高市/糸魚川市
年月日2019年7月27日 日帰り
天候曇時々小雨後晴後曇
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場笹ヶ峰登山口に駐車場あり
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無無し
山頂の展望大展望
GPSトラックログ
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コメント台風6号が三重県に上陸する中、台風の影響が最も少ない新潟県境の火打山へ。予想外に天候が良く、山頂にガスがかかる前には槍ヶ岳や穂高まで見えた。これから天気が下り坂だがたくさんの人が登ってきた




笹ヶ峰登山口 黒沢に架かる橋
4時半でようやくライト不要な明るさに 暗い時間は雨が降ったが上空の雲は薄い
十二曲がり上端 この標識が続く
後立山も見える。展望は意外に期待できるかも 富士見平付近
黒沢ヒュッテ方面分岐 火打山はガスの中
高谷ヒュッテ手前。ガスの中 高谷ヒュッテは増築中
高谷池と対岸にテント場 完全にガスが晴れた!
天狗の庭から見た火打山
標高2150m付近から見た後立山
標高2150m付近から見た立山、後立山
標高2150m付近から見た槍穂、大天井岳
標高2150m付近から見た槍穂、常念山脈
標高2150m付近から見た唐松岳〜雪倉岳
北東側には不動山、容雅山
雷鳥平。雷鳥はいなかった 火打山山頂
火打山から見た大滝山〜朝日岳(クリックで拡大)
火打山から見た焼山、海谷山塊、鉾ヶ岳
火打山から見た海谷山塊
火打山から見た常念山脈、槍ヶ岳
火打山から見た白馬岳 火打山から見た苗場山
火打山から見た越後三山 火打山から見た高妻山
火打山から見た高谷池ヒュッテ ガスってきたので下山開始
少し下るとガスを抜ける 高谷池と高谷池ヒュッテ
テント場は既に繁盛 高谷池ヒュッテ
ずっとガスっているわけではないようだ 黒沢を渡る
途中の沢で水浴び 笹ヶ峰登山口
オオバミゾホオズキ モミジカラマツ
ズダヤクシュ ミヤマツボスミレ
キヌガサソウ ツマトリソウ
コバイケイソウ コイワカガミ
マイヅルソウ ハクサンコザクラ
アオノツガザクラ イワイチョウ
シナノオトギリかイワオトギリ ハクサンチドリ
ワタスゲ ハクサンシャクナゲ
ミヤマアキノキリンソウかなぁ? クルマユリ
マルバダケブキ ヨツバシオガマ
テガタチドリだと思う ヤマオダマキ
ママハハコ ミヤマキンポウゲ
ベニバナイチゴ ウサギギク
ミヤマカラマツ ミヤマキンバイ
チングルマ サンカヨウ
シラネアオイ


・台風六号が東海地方に接近する中、土曜日は台風から遠い北に行くほど天気の崩れが小さいようなので、今回は北アではなく新潟県境を越えて頚城山脈の火打山へ。登山口の笹ヶ峰の標高は1300m強あるので、前夜泊でも涼しく過ごせるとの目論見もあった。台風からの湿った南風が入り、土曜の予想気温は妙高市で最低が+26℃、最高が+33℃と、曇りなのにかなり高め。

・火打山、妙高山は人気の山で笹ヶ峰駐車場は夜中でも車の出入りが多く安眠できないと判断し、林道を少し奥に入って車中泊。車は全く来ず安眠できたが、夜中、早朝も時々雨が車の屋根を叩く音が聞こえた。

・登山口に最も近い駐車場は満杯かと思ったら空きあり。駐車場は南側にもう1か所あり、そちらはかなりの広さあり。

・小雨が時折落ちてくるがまだ暗い中を出発。雨具を使うほどではないので雨具はザックに入れたまま。今回は晴れそうにないので麦わら帽子や日焼け止めは持たなかった。代わりに雨対策で足元を固めるロングスパッツを持ち、防水性能が落ちていない新しい登山靴を履いた。

・真っ暗な登山道には他に登山者のライトの光は見えなかった。温度計は見なかったがかなり気温は高めで、たぶん+16℃くらいあったのでは。濡れタオルと新調した扇が活躍した。

・時々雨が降ったが、しばらくは樹林帯を歩くので傘を出す必要はなかった。南風が強いかと思ったが、少なくとも樹林帯では無風状態。暑いので風があった方が助かるのだが。

・十二曲がり入口付近でライト不要な明るさに。十二曲がりの登り坂は本当にカーブが十二あるのかは確認しなかった。しかしいくつもジグザグを切っているのは確か。十二曲がりを登りきると黒沢岳から南に延びる尾根に乗る。

・富士見平で黒沢ヒュッテ方面の登山道が分岐。ここは左へ入り、黒沢岳西斜面を巻いて高谷池ヒュッテへ。この巻道では黄色いラッパ状の花であるオオバミゾホオズキが多く見られた。ガスに突入し、時折樹林が開ける場所でも山頂はガスで見えなかった。この分では山頂は濃いガスで真っ白だろうなぁ。雨がまた降らなければいいけど。

・巨大三角屋根の高谷池ヒュッテは現存する建物に並んで同じ大きさの三角屋根の建物を新築中。足場が組まれ赤い鉄骨はほぼ組み上がっている感じ。民家で使う鉄骨ではなくビル工事で使うような頑丈なもので、豪雪の重みに耐えるためだろう。来年には収容可能な宿泊者数はほぼ2倍になるのではななかろうか。

・ヒュッテ入口を通過して高谷池北側を巻いていると、池の対岸にテント場を発見。ここではテント泊したことが無かったが、なかなかいい場所に見えた。ただし高い木が無いので直射日光が当たるとテント内は蒸し風呂状態だろう。

・2130m鞍部付近の平坦地は木道が通る軽い湿地帯で、お花畑になっていた。もっとも多いのは赤紫のハクサンコザクラと白いイワイチョウ。特にイワイチョウはかなり湿った場所が好みらしい。他にコイワカガミ、アオノツガザクラ、、ミヤマキンバイ、チングルマ、ハクサンチドリ、オトギリソウの仲間でシナノオトギリかイワオトギリのどちらか判別不能な黄色い花も。他にも咲いているが今の私の知識では判別不能だし、時間がかかるので全てを写真に撮影することはしなかった。

・この付近からヒュッテ宿泊者が軽装で火打山に向かう姿が多くなってきた。日帰りは私がトップだと思うが、私も軽装なので周囲の登山者と変わらないだろう。この頃からガスを抜けて青空が広がった。予想外の事態で日焼け対策品は何も持ってこなかったので、いざとなったら傘を日傘として使うしかない。稜線で風が強くなければいいが。樹林帯ではほとんど無風。

・天狗の庭では池の向こうに火打山がすっきりと見えていた。ワタスゲの白い綿毛は朝方の雨に濡れて毛同士がくっついでモフモフではなくなっていた。ワタスゲを見るのは数年ぶりだろう。

・湿った場所を離れて尾根へ登ると南風が吹き抜けて涼しい! 予報では風速10m弱だったがそよ風程度。登山道脇にはクルマユリ、マルバダケブキ、ヨツバシオガマなど。ミヤマオダマキと同一形状の花だが色が鮮やかな紫+白ではなく、茶色がかった紫+薄い黄色の花を発見。オダマキの類で間違いないが、帰ってからネットで調べたらヤマオダマキとのこと。名前が「深山」ではなく「山」なので、ミヤマオダマキより低い場所に生えるのだろう(ネットで調べたらその通りだった)。

・ここまで登ると背の高い木が無くなり、高度も上がって遠望が利く場所もある。南西方向には北アルプスが見えるはずだが、雲海の上には何と槍ヶ岳から常念岳にかけてが見えていた。あちらも予想外の好天らしい。これなら北アに行けば良かったかなぁ。さらに高度を上げると白馬岳方面も見えていた。その裏側には立山も見えた。

・背の高いハイマツ帯を切り開いた登山道脇にはクルマユリ、ミヤマキンポウゲ、ベニバナイチゴなど。ハイマツ帯を抜けるとお花畑で、ミヤマキンポウゲが主役。風が気持ちいいが直射日光がきつく日焼けしそうなので傘を差した。

・雷鳥平の標識が立つ箇所のみ登山道に残雪が現れたが、雪を踏むのは僅か数mで傾斜も緩やかでアイゼンは不要。鬼ヶ城へ続く北東へ延びる尾根は壮絶な岩壁。その向こうの緑の平坦なピークが鬼ヶ城。残雪期にあそこに登ったのは10年以上前だったかなぁ。

・最後の登りが終わると広範囲で地面が出た火打山山頂へ到着。西側はガスが沸き上がり始めているが、まだお隣の焼山は見えていた。その北側には海谷山塊の山々。昼闇山は今は真っ黒で雪のかけらもなし。その右側の2つのピークは阿彌陀山の南峰と北峰。北峰は鋭く尖って見えた。その右の山頂が平たいピークが烏帽子岳。背景は糸魚川市街地。ここまで来ると日本海が近い。北には鉾ヶ岳。東の空には越後三山の越後駒ヶ岳、中ノ岳、巻機山が見えていた。右手には特徴的な形の苗場山。新潟/群馬県境から群馬側は雲に覆われていた。妙高山は最初は見えていたがすぐにガスがかかるように。黒姫山はここより低いのにずっと雲がかかったままで山頂は最後まで見えなかった。高妻山も山頂部のみ雲がかかっていた。槍ヶ岳〜五竜岳〜白馬岳〜朝日岳にかけての稜線は、時間経過と共に雲が増えて隠れるようになり、山頂に到着する前の方が展望は良かったが、山頂からも槍などは見えていた。

・山頂には小屋泊まりの人が入れ代わり立ち代わりやってきたが、今日入山した人はまだ山頂まで到着しなかった。宿泊した人の話では天候は昨日より今日の方が良いとのことで、やはり予想外の好天とのこと。台風が三重県南部に上陸したとラジオで伝えているが、こちらではその影響は皆無。

・それでも時間経過と共にガスがかかるようになり、ガスに覆われ視界が無くなったタイミングで下山開始。しかし下るとガスの層を抜けて青空。山頂のガスもずっとかかりっぱなしではなく、下山途中の登山道の途中から見たら山頂がすっきりと見えていたことも。でも上空の高い雲は確実に増え続け、ゆっくりであったが天候の悪化は確実に進行中。でも雨はしばらく降りそうな雰囲気は無かった。

・台風接近で天候悪化の予報が出ているにもかかわらず、たくさんの人が上がってきた。下山後の雨雲レーダーや予報を見ていると、この界隈の雨は土曜夜〜日曜夜明け前までで、土日の行動時間帯は雨が降らないようだった。台風の影響は意外と少なかったようだ。

・黒沢を橋で渡り、次の沢で濡れタオルで汗を拭ってすっきり。登山口の気温は+20℃を越えて体を動かすには暑かった。これも台風からの南風の影響だろう。車に乗り自宅に戻る途中には雨が降り出したが長続きせず。でも曇り空でも気温は+33℃くらいあって蒸し暑く、車のエアコンが大活躍した。

 

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